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深夜2時まで診療する“歌舞伎町の住人が駆け込むクリニック”院長を直撃「患者の8割は不法滞在者だった」

「小説になっていること? 知ってますよ」

 歌舞伎町界隈を中心に、アスカクリニックが「駆け込み寺」と呼ばれるようになったのは、他にも理由がある。同院の名前をモチーフにした小説『飛鳥クリニックは今日も雨』を上梓したインフルエンサーのZ李氏が語る。 「2000年代当時から、アスカクリニックさんは弱者やポン中みたいなどうしようもないのにも、ずいぶん優しく寄り添ってくれるイメージがあって。『ヤバくなったら、アスカを頼れ』なんて言われていたような気がします。実際、自分の周りも院長先生には世話になったと感謝している人が多いしね。こういうクリニックが歌舞伎町のすぐそばにあるってのは、すごくよいことだと思う」  山中院長も、Z李氏の小説のことは患者さんから聞いていたという。 「小説のタイトルになってること? もちろん知ってますよ。あれはSPA! さんの連載が始まってからか、『先生、クリニックの名前が小説になってますよ』と患者さんから知らされて。変なこと書かれてたら嫌だなと思って、単行本の上巻も読みました。歌舞伎町の生態がうまく書かれていて、ああ、これはよく知ってる方が書いているんだなって思いましたね」  白熱するインタビューは、ここで終わりではない。後編では、我が国に蔓延する薬物と、山中医師独特の中毒者との接し方について触れていきたい。 アスカクリニック院長・医学博士 山中 秀晅(しゅうけん)氏 1990年北里大学医学部卒業後、北里大学病院勤務。1999年東寺薬師院にて得度。2001年特定非営利活動法人アスカ海外文化交流会の要請に従いアスカクリニック開院、院長に就任。2009年一般社団法人薬物乱用防止保護協会初代理事長に就任、法務大臣より感謝状授
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飛鳥クリニックは今日も雨(上)

世間を騒がす鬼才が放つ、珠玉のノワール。

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