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東大生もうならせた「読むだけで勉強になるマンガ」BEST3

○『古代戦士ハニワット』

武富健治・作(アクションコミックス)
『古代戦士ハニワット』(アクションコミックス)

『古代戦士ハニワット』(アクションコミックス)

 みなさんは、埴輪と土偶、どちらが好きですか? 僕は土偶派で、特に遮光器土偶のデザイン性に心がひかれてたまりません。  先ほどの『もやしもん』は理系的な視点から描いた漫画でしたが、こちらの『古代戦士ハニワット』は文系漫画の極致にあるといえます。  現代日本に、突如として現れる土偶型の怪物たち。「ドグーン」や「蚩尤」と呼ばれるこの怪物は、街や人々の生活を破壊して回ります。  ここに対抗して登場するのが、タイトルにもなっている「ハニワット」。埴輪型の土人形に魂を移し、ドグーンたちの魂を鎮めるために、死力を尽くして戦い抜きます。  埴輪と土偶の戦いと聞くとシュールですが、どちらも作者の方の秀逸なセンスによってカッコよくデザインされているので、むしろ「カッコいい!」と興奮すること間違いありません。

常に頭をフル活用して読む漫画

 この漫画の特徴は、とにかく謎が多い点。そもそも劇中の登場人物たちも手探りで対処をしている状況なので、大部分の情報が読者に明かされないまま進行します。  ですが、漫画の展開自体もゆっくりで、人物描写が丁寧になされているので、不快には感じません。むしろ、「この謎はいつ解かれるのだろう」とドキドキしながら読み進める力になります。  それに、ところどころに「わかる」ポイントがあるのも面白さを引き立てています。高校程度の日本史の知識を総動員すれば、なんとなく言いたいことが見えてくる。本作は、常に頭をフル活用して読む漫画です。  古代の歴史ロマンに心を躍らせたい方にお勧めします。
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大学受験を題材にした“スポ根”
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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