1セット4000円の安キャバで遭遇した“痛客”の珍言動5選。「俺はアイツらとは違うぜ」アピールが悲しい…
大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。去年の冬に着ていたドレスを久しぶりに着てみたら、ファスナーがキツキツでヤバかったです。引退するか、痩せるかします。
2年前の今頃、緊急事態宣言が発令されたり解除されたり、緊急事態宣言が解除されたと思ったら、今度はまん坊(まん延防止等重点措置)をやるとかやらないとか言い出したりで、なかなか銀座に出勤できないでいました。
それでもおまんま食っていかなくちゃならないので、一時期、西武鉄道池袋線のとある駅から徒歩数分のところにあるキャバクラに勤務していました。時給は半分くらいになっちゃうけれど、ないよりはマシ。採用されたその日から週3で出勤していました。
私はお店の女の子の中では年がいっている方でしたが、私以外は若くて可愛いし、太っている子もいない。料金が1セット4000円とかで、そこにサービス料とタックスが入ったとしても、かなり安く飲めるお店で、「この料金でこの子たちと飲んだり騒いだりできるのはアツいな」と思いました。実際、すごく繁盛していました。
お客様はというと、銀座で飲み歩いているような粋でいなせな遊び人、というよりはもう少し親しみやすいお父さん、という感じ。遊び慣れている方ばかりではないので、悪気のない珍言動が目立つ方も中にはいらっしゃいました。
そこで今回は、「安キャバで出会った痛客の珍言動5選」を紹介したいと思います。ヤバおじさんの振り見て、我が振り直せ。そんな機会になれば良いな、と思います。
ヤバおじさん、仮に彼をYさんとします。Yさんは私が入店して割とすぐに同伴してくれて、それからひっそり退店するまでの間、ずっと応援してくださったお客様のひとりです。
初めての同伴の日、Yさんは日本料理店を予約してくださって、私たちはカウンターの席で一緒に食事をしました。彼は開口一番に「こういうところって変な人多いでしょ」とおっしゃいました。咄嗟に、日本料理店に? 変な人? いなくね? と思ったのですが、違いました。Yさんがおっしゃりたいのは「キャバクラで遊ぶやつなんて変な奴しかいないっしょ」でした。
ああ、他のお客様の悪口が聞きたいのか。いるよねこういうおじさん。その手には乗らないわよって思ったのですが、そうでもないようでした。彼は続けて、「俺、こういうところ全然来ないからわかんないんだよね」「お金払ってまで女の子と一緒に酒飲みたいもんなの?」と、おっしゃいました。
そんなことしなくても俺は女に困ってないぜってことなんでしょう。前歯が乾くのが気になるのか、執拗に歯茎を舐めているその横顔を眺めながら、「私はYさんと一緒にお酒が飲めて嬉しいです」とだけお答えしました。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、恋愛やモテに関する発信をしています。
銀座ホステスが安キャバ嬢に…
①「こういうところって変な人多いでしょ?」と、俺はアイツらとは違うぜアピール
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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