更新日:2024年05月17日 14:26
ライフ

寿司屋で“恥をかかない”作法7選。「あがり」「おあいそ」はカッコ悪い――2023年大反響トップ10

握りたてを味わうべし、理想は5秒

佐たけ

寿司は、目の前に置かれた瞬間から劣化がはじまります

食べる上で重要なのは、おいしさのためになるべく早く食べるということ。寿司は目の前に置かれた瞬間から劣化がはじまるので、SNS投稿のための写真撮影はおいしさと引き換えになってしまうんだとか。理想は5秒以内で食べること。まずは寿司を最高の状態で食べることを体験してみましょう。

ひじをついて食べる、途中で電話やタバコは控える

あまり気持ちよく感じない客の言動を聞いたところ、「肘をついて召し上がったり、電話などで途中席を立たれることは、周りのお客様のことを考えても決して気持ち良いものではない」と教えてくれました。さらに「外でタバコを吸いに行き、戻ってきた時のタバコ臭は想像以上に強い」そうです。

あがり、おあいそ、むらさき。職人が使う言葉は使わない

店とのやり取りの中で、「あがり」や「おさいそ」という、一見ツウを思わせるような用語を使う客がいるそうです。これらのワード、実は店側の符丁(合言葉)であり、客が使うものではありません。普通に「お茶」や「お会計をお願いします、しめてください」でOKなのです。

褒め方としてうれしいのは、シャリやコハダ、そして…

佐たけ

シャリは寿司屋の命。シャリの味を気に入って褒めてもらえたら嬉しいそうです

店とのやり取りの中で、「寿司をどう褒めるか?」という点については、「〇〇がおいしかった」と具体的に褒めてくれることが喜びにつながるようです。中でも、寿司屋の命ともいわれるシャリやコハダを気に入ってもらえることは、職人冥利に尽きるのだとか。そして、おいしかった以上に嬉しいのが、「楽しかった」という称賛。そのために緊張感を盛って真剣に寿司を握り、客と対話をしているそうです。
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食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12

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