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“元暴走族”が上場企業の管理職に…人生のターニングポイントになった「先輩の死」

当時の仲間たちとの付き合いは今も続いている

 卒業後は新卒採用されたIT企業を経て、20代後半で現在の会社に転職。なお、元暴走族だった経歴については職場の同僚や部下もまったく知らないという。 「言わないに決まってるじゃないですか。最初に勤めていた会社の上司にも暴走族のことを伏せ、元ヤンだったと少し話したくらいですね。黒歴史とは思ってないですが周りに言いふらすような内容でもないですし、今のご時世は不用意な元ヤンアピールがパワハラだと捉えられかねませんから」  ちなみに当時の族仲間とは未だに連絡を取り合っている者が多く、彼が帰省する年末年始に合わせて集まるのが恒例になっている。  家業を継いだり、建築・土木などのガテン系の仕事を仕事をしている者が多いが、いずれも真面目に社会人をやっているそうだ。 「上の世代になると、警察の厄介になって塀の向こう側に行っちゃった人もいますけどね。そういう意味では道を踏み外した仲間がいなかったのは恵まれてるのでしょう。堅気とは思えないガラの悪そうな見た目をしている連中が多いため、飲み会の様子はSNSにはアップできませんけどね(笑)」  80~90年代、暴走族とまでは言わなくとも当時ヤンチャしていた者は少なくない。職場の同僚や上司の中にもそんな過去を持つ人は案外多かったりするのかも。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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