こう話す時川さんは普段はビジネスマンとして働き、東京近郊の球場でドラゴンズ戦のときには午後3時には会社を後にして球場に向かう。 「私がドラゴンズのファンだということは職場の仲間もみな知っていますし、ドラゴンズ戦がないときには真面目に遅くまで仕事をしています」 一方、家庭では妻とペットの犬と暮らしているが、家族サービスは欠かさない。 「妻が音楽ライブが好きなので、定期的にコンサートに出かけるのですが、一緒に行くようにしています。もちろんドラゴンズの応援する日と日程がかぶらないように、その点は気をつけているのですが、家族の同意を得なければここまで熱くドラゴンズを応援することはできないと思っています」 球団史上初の2年連続最下位となったことで、24年シーズンに向けて厳しく言われることの多い立浪和義監督だが、時川さんは立浪監督を支持する姿勢は変えないと優しい口調で話す。 「私は立浪監督のことは現役時代から応援し続けています。たしかに監督になってからはその采配や手腕を否定するドラゴンズファンもいますが、私は立浪監督だからこそ中堅選手から若手選手に大きくシフトチェンジすることができたと思っているんです。 今年はとくに立浪監督に批判的な記事が多数出て、それに呼応するかのように多くの人が同調していましたが、“アンチ立浪”と呼ばれる人だって、もともとは立浪ファンであり、気になって仕方がないはずなんです」 こう話しながらも、“アンチ立浪”に対しても一定の理解度を示す時川さん。 「ただ、立浪監督に批判的な意見を言いたくなるファンの気持ちもわかります。例の『米騒動』のときは、私も聞いていて悲しくなってきました。2年連続最下位に加えて、来年も立浪体制となったら、『まさか、3年連続の最下位か！？』と不安に思う人もいるかもしれませんが、私は来年も全力で応援していこうと決めています」