更新日:2024年06月14日 04:45
スポーツ

“アンチ立浪”の気持ちもわかる…中日応援団の代表が語る「それでもドラゴンズを応援し続ける」理由

中田翔には「チームリーダー」として期待

そうした最中の12月4日、巨人を自由契約になった中田翔の中日入団が決まった。中田にはクリーンナップはもちろんのこと、4番を打つだけの実力を兼ね備えている。中日ファンからしてみれば、願ってもない補強だった。 「選手の間でチームリーダーになれるタイプがいないのが、中日の問題の1つでした。今のドラゴンズは声を出してみんなを引っ張っていく選手がいない。21年ドラフト1位で入団したブライト健太選手は、まだ若いですがその資質があるんじゃないかと期待していた。そこに中田選手が入ってくれることが決まった。これは大きいですよ。彼が巨人で秋広(優斗)選手の面倒を見ていたように、ブライト選手を含めた若手にもいい意味で刺激を与えてほしい。それができれば最低でもAクラス入りは期待できるんじゃないかと思っているんです」

今は亡き、星野仙一氏の発言が実現した

関東燃えドラ会

「来年こそ強いドラゴンズを見せてほしい」と話す

中日が最後にリーグ優勝を果たしたのが2011年。以降、Aクラスが2回(2012年と20年)だけであとのシーズンはすべてBクラスである。現状に対して、時川さんはこうエールを送る。 「今の小学生、とりわけ小学6年生になっている子どもたちは中日の優勝はおろか、『強いドラゴンズ』というのを一度も見ていないんです。今年はバンテリンドームに多くのお客さんが集まりましたが、どうか現場で頑張っている首脳陣や選手たちは子どもたちに『強いドラゴンズ』というのを見せてほしい。 5年前に亡くなられた星野仙一さんが、ある追悼番組で、『立浪、井上一樹、落合英二の3人がドラゴンズを引っ張っていかないといけない』と言っていたんです。24年シーズンはまさにそれが実現した。去年、今年の2年間はリセットして、新生ドラゴンズの行く末に期待したいですね」 <取材・文/小山宣宏>
スポーツジャーナリスト。高校野球やプロ野球を中心とした取材が多い。雑誌や書籍のほか、「文春オンライン」など多数のネットメディアでも執筆。著書に『コロナに翻弄された甲子園』(双葉社)
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