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住宅街を爆走する“レンタルカート”に近隣住民は怒り心頭「子供を巻き込んだらどうすんだ」――2023年大反響トップ10

住宅街を爆走するカートに住民が怒りの告発

 SNSなどを見ても、公道における無法運転に怒りを覚える人は少なくないようだが、渋谷区の住宅街、笹塚では街中を走るカートがもはや公害化しているという。現地で話を聞いた。 「こういうのは秋葉原とか、観光客の多いとこでやってるもんだと思ってました。それがコロナ前の2019年の冬に突然住宅街にカートレンタルの店ができたんです。数回走ってるのを見たくらいでコロナになって、めっきり見かけなくなったんですが……。コロナで店を畳んだのかと思ったら、今年の春くらいからいきなり復活したんです」  話を聞いた40代の会社員は、カートレンタルの店が住宅街で突然始まった経緯から詳しく話をしてくれた。
カート

こういったカートが夜9時頃まで街中を走っているようだ

「マフラーももっと消音型があるのに、かなりうるさいものを付けているからすごくうるさいんですよ。5台、6台、ときには10台近く一斉に住宅街の道を走るからすごい排気ガスで臭くてたまらない。その道は女子校の裏手で、公園や学習塾、小学校の通り道と接しているんです。そんなところをスマホ片手に撮影しながら運転して、目が合うと手を振ってきて『イェ〜〜〜イ!』とか奇声を上げる。こんなのが朝の9時過ぎから夜も9時くらいまで続くんですよ」

事故が起きなきゃ警察は動けない!?

カート

駐車禁止の道路に駐車しているカートも……。近隣住民からのクレームに対して警察は「苦情はかなりの数がきていることは承知している」と回答したそうだ

 40代女性はいつか事故が起きないかと不安な日々を送っているという。 「あまりにも危なっかしいので、夫が警察に言ったんです。そしたら『苦情はかなりの数がきていることは承知している』と。道路にカートを出して駐禁している、うるさい、交通ルールを無視しているといった声があることも知っているが、通報を受けてから行くとカートをしまい込んでしまうので駐禁にならないし、信号無視などは現行犯じゃなきゃダメ。  騒音も騒音条例でなんとかならないか署内でも検討したが、あのレベルでは無理だと。夫も怒って、『じゃあ、誰か事故に遭わなきゃ動いてくれないのか!』って言ったんですが、警察も苦しいようで『そうならないために、通報があればすぐに行って注意を強化しています』と。とにかく迷惑なんで、警察になんとかしてほしいです」
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子供を巻き込む危険性も…
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