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住宅街を爆走する“レンタルカート”に近隣住民は怒り心頭「子供を巻き込んだらどうすんだ」――2023年大反響トップ10

子供を巻き込む危険性も…

カート

細い道を走るカートの騒音と排気ガスで近隣住民は大迷惑だ

 警察もなかなか摘発できず、手をこまねいているという。記者もこのカートレンタル店付近を歩いたのだが、片側1車線ずつで両サイドは住宅かマンション。近くには公園や学習塾、そして小学校と中学校、高校まであり、こんなところをわざわざカートで走らなくとも……と思ってしまった。  途中、何度かカートに乗った訪日観光客が走り過ぎていったが、騒音に加えて排気ガスの匂いはかなりキツかった。それだけでなく、歩道にガードレールなどないため、後ろから走ってくるとかなり危なく感じた。

商店街にメリットなし

 訪日観光客が増えれば、商店街も売上が伸びそうなものだが、そうはうまくもいかないようだ。笹塚商店街で店を営む店主は苦笑いしながら「カート帰りとかの外国人の客が増えたなんて話は聞いたことがない」と言う。この店主はこうも続ける。 「渋谷区にもかなりの数の苦情が入ってるみたいで、議会でも取り上げられているんだ。区の立ち入り検査も1回、2回じゃなくて、5回以上入っているんだと。それで続けるんだから、オレたち住民のことなんて考えてないんだろうね。『これはもう事故が起きないと動かないんだろうね……』なんて近所の人らとは話してるけど、それこそ小学生の列に突っ込んだりしたらどうするんだって話だよ!」  記者が取材した限りでは、住民達とカート運営会社が騒音などについて話し合ったことはないという。観光客も住民もどちらも幸せになれるようになってくれればいいのだが、その道のりはまだまだ遠そうだ。 取材・文/日刊SPA!取材班
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