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暴走族の「爆音」が進化。旧車の“音職人”はミュージシャンさながらのテクニック

「日本独自の文化」のひとつとして海外からも注目

音職人

「爆音職人(音職人)」がギャラリーの前でコールのテクニックを披露する

 30年前にもコールというものはあったと思いますが、それは単にエンジンを吹かし、爆音を立てるだけのものでした。現在では爆音に音楽的要素が加わって、私は「こんなテクニックがあるのなら、ひとつの楽曲として作品を作れるのでは?」と思ってしまったくらいです。  彼らに(コール職人)話を聞いてみると「毎日、お風呂に入りながら手首のスナップを練習しています」とか「コールをスムーズに行うためにアクセルを回しやすくしたり、クラッチを軽くするパーツを付けています」などと、まさに楽器の練習やチューニングのようなことまで行なっていることに驚いてしまいました。  現在は「暴走族」「旧車會」などの「日本のヤンキー文化」がYouTubeなどのSNSを通して海外でもバズっていますが、今後も大きく進化を遂げていく可能性を感じているのは私だけでしょうか。  さておき、いくらコールのテクニックが凄いと言っても公道をツーリング中に鳴らすことは近隣の迷惑にもつながるので、然るべき場所、環境で行なっていただければと思っております。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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