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コンビニバイトの46歳男性が“10年ずっと最低賃金”でも辞めない理由「今の状況に文句はありません」

中年フリーターが“バ畜”から抜け出す手段

[絶望の中年バイト]職場ルポ

※画像はイメージです

 先行き不透明な時代、多くの人にとって決して他人事ではない中年バイトの過酷な実態。当事者がそうした現状から抜け出すカギはあるのか?  退職代行ローキの執行委員長、徳野雄一氏は次のように語る。 「職場で疲弊している中年フリーターは、焦って下手に動くと投資や副業などの詐欺に遭いやすい傾向もあります。特に、副業しようとネットで調べたら、詐欺被害に遭ったというケースが非常に多いです。まずは基礎から、自身の雇用形態を確認し、労働者の権利に対するリテラシーを高めることが大切です」

労働者個人が自力で対策するのにも、限界が

 一方、「各都道府県で実施している就職氷河期世代向けの就職支援などを諦めずに活用する方法もある」と語るのは労働経済ジャーナリストの小林美希氏。 「中小零細企業のなかには、未経験の中高年層でも働きやすい家族的な企業文化の会社がまだ残っています。粘り強くそうした会社を探すのも手。とはいえ、最低賃金のアップなど、国が主導し労働環境を底上げしない限り、大きく状況は変わらないでしょう」  労働者個人が自力で対策するのにも、限界があるのだ。
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徳野雄一氏

【退職代行ローキ執行委員長・徳野雄一氏】 退職に伴うトラブルや問題解決、手続きなどのアドバイス支援を行う組合「退職代行ローキ」で執行委員長を務める。
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小林美希氏

【労働経済ジャーナリスト・小林美希氏】 毎日新聞社『エコノミスト』編集部記者を経て、’07年よりフリージャーナリストに。著書に『ルポ中年フリーター』(NHK出版新書)など。 取材・文/週刊SPA!編集部 写真/PIXTA
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