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プロ野球「育成制度」における課題とは。「年齢制限や人数の上限」は検討されるべき

2球団が新規参入も「育成選手には関係ない」

 ちなみに2024年から静岡県を拠点とした「ハヤテ223(ふじさん)」と新潟県を拠点とした「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」がNPBの2軍に参戦する。今後は2軍戦も盛り上がりを見せそうで、育成選手としてもアピールの機会が増えそうではあるも、ゴジキ氏は「あまり育成選手には関係ないと思います」という。 「結局は育成選手に限らず、支配下選手も1軍で活躍することが最終目標です。もちろん、プロ野球に興味を持ってくれる人は増える可能性もあり、プロ野球界にとっては2球団の新規参入はプラスになります。しかし言い方は悪いですが、2軍がどれだけ盛り上がっても、選手がやるべきことは変わりません。2球団の参戦が決まったからといって育成選手に与える影響はないです」 「力のある人が声をあげる、という動きは今現在見られないため、育成制度の見直しはなかなか進まないでしょう」とゴジキ氏は話しており、プロテクト外しなどは今後も頻繁に見られるかもしれない。SNSなどで議論が活性化すれば潮目が変わる可能性もあり、今後も注目したいトピックとして覚えておきたい。 <取材・文/望月悠木> 【ゴジキ】 野球評論家・著作家。これまでに 『巨人軍解体新書』(光文社新書)・『アンチデータベースボール』(カンゼン)・『戦略で読む高校野球』(集英社新書)・『21世紀プロ野球戦術大全』(イースト・プレス)などを出版。「ゴジキの巨人軍解体新書」や「データで読む高校野球 2022」、「ゴジキの新・野球論」を連載。週刊プレイボーイやスポーツ報知、女性セブンなどメディアの取材も多数。Yahoo!ニュース公式コメンテーターにも選出
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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