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伝説の“レディース総長”が令和の時代にバズるワケ。SNS総再生回数は1700万回超え――2023年大反響トップ10

SNS総再生回数「1700万回」を超える大バズり

YouTube かおりさんはその後の人生も実に波乱万丈です。ここで紹介するにはあまりにも長くなりすぎるので割愛させていただきますが、7月13日に上梓する自叙伝『「いつ死んでもいい」本気で思ってた…』(大洋図書)に詳しく書かれています。現在、彼女はお子さん2人のお母さんであり、なんとお孫さんまで今年誕生して幸せな人生を送っています。
自叙伝

かおりさんの自叙伝『「いつ死んでもいい」本気で思ってた…』(大洋図書)

 さて、ここからが本題(?)なのですが、今回彼女を紹介した理由としては、驚くべきことが今起こっているわけです。  私は『実話ナックルズ』という雑誌のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」をプロデュースしているのですが、そこでかおりさんのインタビューを行ったところ、その動画が70万回再生、ショート動画では360万回再生を超えています。10代の子がメインで見ているTikTokに至っては約400万再生。SNS総再生回数としては1700万回再生を超えており、いわゆる「大バズり」しているのです。  これにはYouTubeの編集スタッフもびっくり。当然、ティーンズロードに出ていた頃のかおりさんを今の若者たちが知っているはずもないので「令和の時代になぜ彼女がウケているんだろう?」と首をひねる状態でした。

“ヤンキー”が令和の時代にウケるワケ

女族・かおり

現在のかおりさんの姿(撮影/藤井厚年)

 この時代(令和)は、あらゆる物事がデジタル化しています。コロナの影響もあり、人と人とのコミュニケーションが難しくなり、人間関係がドライになってきているような気がしています。  一方、『クローズZERO』『今日からオレは!!』『東京リベンジャーズ』など、ヤンキーをテーマにしたアニメやドラマ、映画が若い世代に人気を博していますが、もしかすると、ヤンキー作品に見られるような「仲間のために」「本物の友情」「心の居場所」などを、どこかで求めていることの裏返しなのではないかと。  どれだけデジタル化が進もうと、今も昔も我々が人間である以上、これらを探していることは間違いないと私は思うのです。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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