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「末長くお幸せに」新婦の友人スピーチに“もう終わった”と凍りついた29歳新郎、そのワケとは――大反響トップ10

えっ?まさかあの時の…!

 しかし、全くだれだったか思い出せません。光人さんは、何か気のせいだと自分に言い聞かせて、来賓の祝辞に耳を傾けていました。ただ、なんとなく嫌な予感は払拭できず、ありがたいスピーチはうわの空といった感じで、せっかくの披露宴に集中できずにいたそうです。  光人さんの上司による祝辞で「最近ではマッチングアプリで結婚するケースもあるなか、光人くんと涼子さんは、まるでドラマのような出会いで……」というメッセージが耳に入った瞬間、その“マッチングアプリ”というワードで一気に記憶がよみがえった光人さん。 「思い出したんです、その水色のドレスをきた女性のことを。涼子と出会う前に、一度試してみたかったマッチングアプリで、興味本位に適当なプロフを書いて登録したらすぐに反応があった女性だったんです。何度かデートもしましたし、体の関係も持ちました。ただ、涼子に出会ってからは一方的にブロックしたんです」  光人さんは、心臓がバクバクして変な汗も出始めたとき、その女性が座っているテーブルは主に涼子さんの同僚や仕事関係の面々が集められていたことを思い出します。

一瞬「終わった」と思った

結婚式

写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

「えっ? もしかしてあの女性も看護師? まさか……」。もう逃げ出したい気持ちでいっぱいな光人さん。  次の瞬間、光人さんは目を疑う光景に遭遇します。司会者の「続きまして新婦の職場の同僚を代表して温かいお言葉がございます!」というアナウンスのあとに、なんとその女性が前方に歩いてきたと言います。 「あ、もう終わったと思いました。その女性が僕たちの横にあるマイクの位置までゆっくりと歩いてくる短い間に、いろんな事が頭をよぎりました……。暴露されるんじゃないか、何か危害を加えられるんじゃないかとか、あの時の心臓の動悸はいまだに忘れられません」
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「イケメンだから見張っておかないと」
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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