新馬戦で降した2～5着馬はすでに勝ち上がっており、その中でも3着オーキッドロマンスは京王杯2歳ステークスでも3着に好走しています。そして前走のサウジアラビアロイヤルカップは戦前からハイレベルなメンバーと言われていましたが、終わってみると2馬身差の完勝。2着ボンドガールは牝馬路線のトップ級で、3着シュトラウスは次走で東スポ杯2歳ステークスを制しています。2歳時に東京芝1600mで1分33秒4以下を記録した馬は歴代でも6頭しかおらず、時計面や相手関係などの裏付けが揃っている点は強みといえるでしょう。 　この馬の弱みは中距離の経験がない事が挙げられます。同時期に1600mの朝日杯FSが行われる事や、ホープフルステークスがGⅠに昇格した事でクラシック級の中距離馬が参戦するようになり、近年は棲み分けが顕著になっています。そのため、GⅠに昇格した2017年以降で前走が1600mだった馬の参戦は3頭しかおらず、結果は2着が1回あるだけ。2021年には1番人気に支持されたコマンドラインが12着に敗れており、タフな暮れの中山競馬場でスタミナが問われた際に脆さを見せています。