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東大生社長が明かす「仕事」と「人生」を勝ち抜く、究極の“スマホ”メモテクニック

 皆さん、こんにちは。東京大学経済学部に通いながらWebマーケティング会社を経営する鶴山英樹と申します。
鶴山英樹

現役東大生でWebマーケティング会社を経営する鶴山英樹

 皆さんは日常で「メモ」って活用されていますか?  私も以前はメモなんて面倒くさいと思っていたのですが、仕事関係の先輩のススメでメモを取るようになりました。すると、明らかに学びの効率が上がったんです! そこで今回は「人生の学びをより効率化させるメモの取り方」について紹介しようと思います。

なぜメモを取ると成長スピードが上がるのか

メモ

※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 そもそも、なぜメモを取った方がいいのか?  メモを取ると、人生で一度経験したことから得られる学びを“最大限引き出すことができる”ようになります。もちろん、別にメモなんか取らなくたって、人は生きていく中で自然と成長します。強烈な出来事、印象に残る失敗というのは、頭に刻み込まれるものだし、同じ失敗はしないように気をつけるようになります。  しかし、メモの力に頼らず、記憶に残った経験だけを学びに変えていこうとすると、どうしても大量の取りこぼしが生じてしまうのです。  メモなんて取らなくても「自分は今まで経験した出来事や失敗を全部覚えている。だからメモなんか取る必要がないんだ」と思ってしまいがちです。昔の私がまさにそうでした。  ところが、いざメモを取り始めて後に見返してみると、たくさんの“気づき”があったのです。 「この失敗、久しぶりにメモを見返して初めて思い出した。自分では今までの人生の出来事を全部覚えているつもりでも、過去の出来事ってけっこう忘れているんだな」 「最近新しく発見した学びだと思っていたことも、メモを見返してみると、実は2年前の自分も同じことを考えていたんだな」
オフィスで頭を抱えるビジネスマン

※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 私たちが頭の中に記憶できる容量には限界があり、自分で思っている以上に少ないものなんです。つまりメモを取らなかった場合、100の経験に対して本当に強烈に印象に残った10や20ぐらいの学びしか残りません。ほとんど取りこぼしてしまっています。  一方でメモを取れば、100の経験のうち完璧に100全てを学びに変えることは無理だったとしても、80や90ぐらいはカバーできるようになります。一度の人生、その後に生かしていける幅も大きく広がります。  これは日常の小さな話から大きな話まで何でも当てはまります。    たとえば、「待ち合わせの場所まで時間通りに到着するためには自分の感覚よりも30分前にアラームをかけて会社を出る」、「請求書で税率の部分を忘れやすいから送付前に必ずチェックしよう」などの具体的なミスの改善策から、「人から助けてもらったことも時間が経つと気持ちが薄れてしまいがちだから、ちゃんと恩を忘れないようにしよう」など、人生の行動原則となるものまでアリです。

10倍定着する効果的なメモの取り方

メモ

筆者のスマホのメモ。シンプルに日付と内容だけで構わない

 今回はどのような書き方でメモを取ると効果的なのかについても合わせて解説します。  ただ、先にお伝えしておきたいのは、別に形式にこだわる必要はなく、とにかく書くだけで効果があるということです。メモの書き方にとらわれすぎてしまうと、結局は面倒くさくなって書かずに終わってしまいます。そうなってしまうぐらいなら、シンプルに「書く」だけでいいんです。ぜひ今日からメモを書く習慣をつけてもらえたら嬉しく思います。  まず、簡単なメモの取り方としては『人生の学びメモ』などのタイトルをつけて、なにかあるたびにメモのページにひたすら書いていくことです。自分の経験から得た学びや教訓、感じたこと、失敗を経て今後はどのように改善するのかなど。
スマホを見る女性

※写真はイメージです(Photo by Adobe Stock)

 ちなみにメモができるのであれば、特別なツールを使わなくてもスマホにデフォルトで入ってるメモ帳で全く問題ありません。  日々生きていく中で「こういう場合はこの選択をした方がいいんだな」といった学びを得た場合には、すかさずメモを取る。  スマホのメモならば、紙のメモ帳と違って「いま手元にない!」ということもありません。手書きよりもスマホで文字入力する方が早いうえ、移動中や待ち合わせ中などの隙間時間や、思いついた瞬間にサッとメモできます。  きちんと毎回ページを分けて整理整頓しなくても構いません。ただメモした日付だけ冒頭に書いて、スクロールするだけで後からいっき見できるようにしておくのがおすすめです。  なにかメモを書くたびに毎回ページを分けると、いちいち内容を確認するために各ページを移動するのに手間がかかります。せっかくメモしたのに結局は見返さなくなってしまいます。これではメモの「一度書いた内容を後からもう一度振り返ることができる」というメリットが台無しになってしまいます。  一方で、とりあえず1つのページにズラーーっとメモしておいてスクロールで全部まとめて見れる形式にしておくと、いつでも気軽に見返すことができます。  特におすすめなのは、何か新しくメモを追加するときを「振り返りの機会」にすることです。10秒や20秒ぐらいで「今までどんなことを書いてきたっけ?」というのをザッと見返してみましょう。前述のようになんらかの“気づき”があるはずです。  同じ過ちを繰り返してしまっていることもあると思います。  ただ、大学受験や資格試験など、どんな勉強でも「期間を空けて復習することで学びが定着する」というのが基本中の基本。メモに何か新しい学びを書き出したときに、メモを開くついでに今までのメモをさらっとでもいいから振り返る。この繰り返しが非常に効果的なのです。  ページを見返すときは毎回「この内容を完璧に覚えるぞ!」と身構える必要はなくて、とりあえず見返すだけでOK。これを何度も繰り返すことで、メモに残した学びが自分の血肉へと変わっていきます。
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メモを取ることに慣れてきたら…
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東京大学経済学部卒業。大学2年時よりWebマーケティング分野でビジネスを開始し、そのまま売上を伸ばして法人化。現在は、主に集客や顧客単価向上などの施策全般を受託する。何より「自由であること」を大切にしており、社員は自分1人のみで、その他の業務は外注。趣味・特技は格闘技、コスプレ、折り紙、ルービックキューブ、ゲームなど。X(旧Twitter):@mr04todai2020、Instagram:@mr04todai2020

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