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「走り出すと、足がもつれる」という人は要注意。ウォーキングでは維持できない“速筋線維”を鍛える技術

スクワットは人間の動作の中で基本中の基本の動き

速筋繊維を鍛えるために必要なのが、筋トレです。筋トレといっても、重たいバーベルやダンベルを使う必要はありません。そのための最も有効な筋トレが、スクワットです。 加齢や不活発な生活によって弱りやすい筋肉はすべて、「立つ」「すわる」「歩く」といった、普段の生活での基本的な動きを支えているものです。これらの筋肉が弱ってしまったら、日常の基本動作さえおぼつかなくなります。 スクワットをお勧めする理由もここにあります。スクワットは、しゃがみこんで、そこから立ち上がる動作を繰り返します。この動きは、人間の動作の中で、基本中の基本の動きです。スクワットを行うことで、立ち上がるという最も基本的な動きのトレーニングができることになります。同時に、スクワットは多くの筋肉を複合的に使う全身運動に近い筋トレです。これによって、速筋繊維も含めた弱りやすい主要な筋肉の強化に役立つのです。

少ない負荷で効率的に筋肉強化ができるスロースクワット

スクワットのうちでも、とくにみなさんにお勧めしたいのが、「スロースクワット」です。 スロースクワットとは、私の研究室で開発したトレーニング法で、一つ一つの動作をゆっくりと行うスクワットです。 スロースクワットには、次のようなメリットがあります。 ・軽い負荷(最大筋力の30%)で、筋肉量と筋力を強化できる ・動きがゆっくりで安全性が高い ・少ない回数(1セットあたり10回以下の反復)で効果が得られる 基本のスロースクワットのやり方を紹介しましょう。
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基本のスロースクワット
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