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YouTube総再生回数は30億超。“最もバズる”芸人・ビックスモールン「漫才やコントに憧れはあるけど、僕らには合ってなかった」

「世界の流行りを確実に捉えることの重要性」

——そうなると流行り題材がありきにもなってくる? グリさん:YouTubeで流行っているものですね。 ゴンちゃん:YouTubeの中で流行っていることですね。要はドラマとか映画に限らず、どのフォーマットが流行っているかという部分。こっちの方が早いし、突き詰めていくと自分がやりたいことっていうよりは、皆んなが見たいものを作るっていうのが近いかもしれないですね。流れに合わせていく、調節していくような感じです。 ——ネタって尽きない? チロさん:常に色々見て探すので、まあかなりありますね。ただ、探すのが大変ですけどね。 ——ライバル的な感じの方はいるんですか? ゴンちゃん:ライバルどころか、僕達よりもめちゃくちゃバズっている日本人の人達は沢山いてまだまだ足元にも及ばないですが、芸人の中では、一応再生回数一位なんです。ただ、日本でいうと60位とかなんでまだまだ全然です。

尺の長さで収益は変わる

——長尺の動画は作ろうと思わないんですか? ゴンちゃん:それが今、長尺に移行しようとする第一段階で、長尺って数字がなかなか取れないんで、数字でそこを見られるとイメージが悪くて……。出していなかったんですよね。SUKESANとは秩父に行ったり、いろんなところロケした動画撮ってアップしていたのですが、そういう理由から今は非公開にしています。 ——はい、殴る(笑) ゴンちゃん:(笑)。盾をもらったり、ニュースになったりとかで色々言っていただいたりした時に、見に来るじゃないですか。そういった時にあれ?ってなるんですよね。というのもショート動画の人は一律、再生回数が伸びていないので、ロング動画伸びてないじゃん!となってしまうから。 でも、ロングに移行するのが最終目標なのは間違い無いです。 ——そこまで時間で収益が変わるの? ゴンちゃん:そうなんですよ。全く入らないわけじゃないんですけど、ロングは桁違いにいいので。 ——名のある芸人さんがYouTubeなどにどんどん参入しているじゃないですか。それで、僕が見る限りではマンネリ化してしまっていて、ネタが尽きているように見えるんですよね…… ゴンちゃん:僕達は結局これが目的ではなく、ボディーアートで世界中の人に楽しんでもらう方法の一つなので、最終的には目の前でやりたいっていうのがあって。あくまでもそれに近づくための手段。自分達を押し殺してまでといったモチベーションではないですね。 グリさん:結局、もっと大きな枠でいうと、キャラを消せていないんですよね。私服でやったらいいじゃん、顔を出さなければいいじゃんってことをしないってことは、やっぱりどこかで自分達を出している部分があるので、そこのせめぎ合いといいますか、YouTubeの再生数だけを追っているんであればもっと色々な手法があると思うんですけど、自分達を残しつつやっていくというところに悩んではいますね。
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「変わっていくこと、と変わらないでいることの境界線」
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ファミ通 編集者→エイベックス→学校の先生数年→新垣結衣さん他、タレントさんのピアノ&歌講師。番組、CMを作る人。昭和レトロ なガチャ『コスモス』アプリ開発中。レトロゲームの話はお任せあれ。育児奮闘中。X(旧Twitter):@sukesankoba note:SUKESAN

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