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父親が組長、姉は14歳で駆け落ち…“極道の娘”が「思春期にグレなかった」理由

なぜ思春期にグレなかったのか

――この両親の元に生まれてよかったと思うことは? ナオ:子供の頃からずっと「女は愛嬌、男は度胸」と言われてきました。今、会社員として営業の仕事をしているんですが、仕事の中で嫌なことを言われたりストレスが溜まっても、笑顔で乗り越えられるようになっていて、ずっと営業成績1位を取っています。 ――10代でヤンキーになったりということはなかったんですか? ナオ:父親がVシネマをよく見ていたので、私も幼い頃から『網走刑務所』や『トラック野郎』が好きだったんです。なので、同世代や先輩などがヤンキーとか半グレになっても、「腕一本や足一本落とす覚悟もないくせに、中途半端な悪さで調子に乗ってるのなんなん? ダッセ」と思って見てましたね(笑)。 ――将来やりたいことはありますか? ナオ:ずっと思っているのは「教育施設を作りたい」ということです。子供の成長には環境が大きく影響すると思います。今、格差社会と言われていますが、経済的な理由で進学を諦めるような子供にも、なるべくお金がかからずに学べる場所を作りたいですね。しかも、年齢問わず学びたいと思ったらどんなタイミングからでも受け入れられるような場所を作りたいです。 ===== 確かに育った環境は人生を大きく左右する。しかし、そこから何を感じてどう学び続けるかによって、後天的にも人生は変えられることを教えてもらった。変えられない環境を恨むより、自分自身で道を切り開くことが大事だと実感した。 ちなみにお父さんは今でも現役の組長だそうだ。仮にナオさんが恋人や婚約者を紹介するような機会が訪れた場合、一体どんな反応をするのだろうか……。いつかまた改めてそんな話を聞いてみたいなと思った。 <TEXT/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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