“伊東純也抜き”でイランに挑む日本代表。ファウルを減らすこと」が勝利への近道か
AFCアジアカップでの優勝を目指すサッカー日本代表は、3-1でバーレーン代表に勝利。ベスト8進出を決めた。次は中2日で3日(日本時間20:30キックオフ)にイラン代表と対戦する。大会前の前評判では互いに優勝候補筆頭。事実上の決勝戦といえる対戦はどうなるのだろうか。
グループリーグでは対戦相手による研究の成果が出たせいか、日本代表は苦戦を強いられた。修正が急務となった決勝トーナメントでは、日本代表は得意な形を取り戻して3-1で勝利。対戦相手のバーレーン代表は思ったよりもロングボールを多用することなく、自分たちのスタイルを崩さないように臨んできた。日本代表にとっては与し易い相手になったのだが、それでも課題となっていたポイントをきっちりと修正して勝利を収めたのが日本代表だった。
具体的に挙げると、森保一監督が掲げ続けている「いい守備からいい攻撃へ」ということが、これまでよりも格段によくなっていた。球際の激しさや、攻守の切り替えの速さなど基本的なパフォーマンスが向上し、前線から連動した守備ができていた。その成果が表れていたのが2点目で、久保建英が高い位置でボールを奪ったことで生まれた得点だった。
自分たちがボールを保持する場面でのプレーも修正されており、縦幅にも横幅にもピッチを広く使った攻撃が展開できていた。特に、3点目は縦も横もうまく使って相手を崩した形だった。
毎熊晟矢が右サイドいっぱいまで広がってボールを受けると同時に、南野拓実が最終ラインの裏に抜け出す動きで相手を縦に広げた。その後、毎熊がうまく相手を引きつけてパス。受けた上田は巧みなターンでゴール前まで抜け出して、ダメ押し点を決めた。また、1点目の起点となった毎熊のミドルシュートもその証明のひとつで、サイドバックがあの位置で受けてシュートできるということは、ボールを保持しながら相手ゴール付近まで運ぶビルドアップがうまくいっていることを表している。
しかし、すべてが修正されたわけではなかった。ひとつは、またもや相手のセットプレーから失点したことだ。右からのコーナーキックがファーサイドに蹴り込まれたのだが、それをはじき出そうとマークをはずしてボールに寄った中山雄太が軌道を見誤った。結果的には触ることもできずにボールは頭上を越え、相手にフリーでヘディングさせてしまった。加えて、GK鈴木彩艶も処理を誤ってしまったことが重なり失点してしまった。
「得意な形を取り戻した」日本代表
またもや相手のセットプレーから失点…
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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