更新日:2024年02月10日 16:54
エンタメ

元セクシー女優が「同人ビデオに出演する危険性」を暴露。完全に“デジタルタトゥー化”するリスクも

同人ビデオが流行る理由は「生っぽさ」にあり

たかなし亜妖さん こんなことを言ったらメーカーから怒られるかもしれないが、現在は公式よりも同人の人気が高い。業界は個人配信の勢いに押され気味で、サークルの乱立に頭を悩ませている。  なぜ同人ビデオがこんなにも流行るのか? 箇条書きで特徴を挙げると、支持を集める理由はだいたいこんな感じだ。 ・価格が安い ・作品数が多い ・尺が短いので早送りの必要がない ・入念に作り込まない“生っぽさ”が逆にイイ  同人ビデオは少人数かつ低予算で制作されるため、作品を大量生産しつつ安価での販売が可能。イメージシーンなどをすべて省くので尺が短く、物語性はゼロ。つまりユーザーのほしいところだけをギュッと凝縮し、早送りの手間がないことから“実用性”ばっちりなのである。  また、お金をかけないのでシチュエーション等の作り込みはないが、視聴者的にはその荒っぽさがリアルでいいらしい。メーカー側はイメージシーンやストーリーなど細部にまで気を払うも、悲しいかな肝心なところ以外は見事にすっ飛ばされてしまう。ユーザーにとって不要と判断されがちな部分をそぎ落とし、「安価・リアルさ◎=実用性あり!」となれば、どうしても同人に人が流れてしまうのだ。

同人ビデオに出演するリスク

 ユーザーからすると嬉しい要素が満載の同人ビデオだが、適正プロダクションや女優にとって少し厄介な存在である。公式に比べればまだまだ概念がユルく、最近でも「出演の際の契約が交わされていない問題」がニュースに取り上げられていた。  言い方は悪いが、「同人はやっぱり同人」なのであろう。運営元が不透明なパターンも多く、完全に個人(1人)でサイト運営をまかなっているケースさえある。契約書を交わさず、そのまま希望者を出演させる話も珍しくはないようで、あちこちでトラブルが起きているのも現実だ。  一度撮影すればデータは完全にサークルのものだし、どこに二次利用されるかなんて知るよしもない。契約書がなければ「うちは作品にモザイクをかけていますから」なんてのも完全に口約束。実際の配信は無修正で……という可能性も十分に考えられる。
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同人ビデオは「デジタルタトゥー」になるリスクも
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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