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元セクシー女優が「成人向けビデオとピンク映画の“決定的な違い”」を解説。“ピンクVシネ”が減少したワケ

 元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。

ピンク映画と成人向けビデオの決定的な違い

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で、現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 言葉の先頭に“ピンク”とつけば成人向け作品ということは理解できるものの、ピンク映画/Vシネと、いわゆる“成人向けビデオ”はまったく違う。どちらも性描写を含むが実は似て非なるもので、「ピンク映画と成人向けビデオは一緒でしょ?」なんて言ったら古くからのファンに激怒されるくらいだ。  今はピンク映画の立ち位置にも大きな変化が起きている。実は筆者も引退前に一度だけ出演した過去を持つため、実体験を元にアレコレと語っていこうではないか。

“ベッドシーン”と“カラミ”には大きな差がある

 成人向けビデオとピンク映画は、大きく分けて「成人向けモノ」とまとめられがち。どちらもポルノ作品であることに変わりはないのだが、前者は“1人遊びのお助けマン”、後者は一種の芸術として捉えられている。タイトルや内容を見比べれば、存在意義の違いは説明せずともわかることだろう。  ピンク映画は物語の軸をハッキリさせた映画(作品)であり、登場人物の性行為がメインではないため、本番行為はあくまで疑似。どんなに演者が肌を露出しても大事な部分は「前貼り」(※)で隠すのが鉄則だ。  1人遊びの娯楽的要素が強い大人向けビデオは本番行為が一番の見どころなので、ここが大きな違いである。  もちろんピンク映画の中にも、成人向けビデオ並みの過激さを誇る作品もあるが、“ベッドシーン”と“カラミ”には大きな差が出る。モザイクをなるべく使わず、うまいことボカす手法もピンク映画ならではの底力と言えようか。 (※)前貼り:撮影の際、局部が映らないよう大事な部分を隠すために用いられる方法。
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ピンク映画に出演するのは「ほぼセクシー女優」となったワケ
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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