更新日:2024年06月14日 04:45
スポーツ

“挑発、煽り”を禁止した阪神の私設応援団「熱い応援と過激な応援は違う」

野球の応援以外の課外活動も盛ん

築地猛虎会

甲子園球場での1コマ

築地猛虎会では、さまざまなイベントも行われている。年に1回、「こうしえんえんそく」と称して、金曜日から日曜日までの3日間、甲子園球場で応援したり、陸上部やスキー部、麻雀部、ゴルフ部、城探訪部など、さまざまな活動を行っている。 「近年は交流戦の時期に遠足を開催しているのですが、参加率が高くてみんなで和気あいあいと楽しんでいます。甲子園で野球観戦をした後は、飲み会を開催し、翌日もまた観戦してその後に飲み会……というルーティーンを繰り返していますが、最終日に新幹線で帰路につくとなんだか寂しくなってきてしまいますね」(石川さん) 「阪神の応援を通じて知り合った人の縁というのを大事にしたいんです。僕の嫁さんも阪神の応援を通じて知り合い、結婚するにいたったんです」(中松圭さん) 「野球応援以外の活動も定期的に行っています。そちらの活動も楽しみにしてくれる人もいるので、こうした活動は今後も続けていきたいですね」(中松礼子さん)

岡田監督の采配は「言うことなし」

近年は攻守ともに戦力が整い、今年は昨年に続く連覇が期待される阪神。岡田彰布監督の采配については3人とも「言うことなし」と断言している。 「1950年にセ、パの2リーグに分裂して以降、タイガースは連覇がないと言われていますが、今年は大いに期待したいですね。たとえ混戦になっても、最後にゴールテープを切るのがタイガースであれば最高ですね」 笑顔でそう語る石川さんと中松さん夫妻。今年の阪神もセ・リーグでは優勝候補の筆頭となるだろうが、阪神ファンの期待に応えるような活躍を見せてほしい。 <取材・文/小山宣宏 写真提供/築地猛虎会>
スポーツジャーナリスト。高校野球やプロ野球を中心とした取材が多い。雑誌や書籍のほか、「文春オンライン」など多数のネットメディアでも執筆。著書に『コロナに翻弄された甲子園』(双葉社)
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