相手の話に同意できない場合でも、まずは気持ちを理解しようとする姿勢を見せよう。自分の意見を言う時は、相手を尊重する言い方をした方が賢い。 どうしても批判や否定をしたくなったら、その言葉をぐっと飲み込んで、質問に切り替えよう。相手に興味があることや、もっと知りたいことがあるように示すことができる。ただし、話の流れを遮らないような質問にすることをお忘れなく。 イケメンである必要はないが、健康的に見せる必要はある。見た目が健康そうだと、心も健康そうだという印象を与えるからだ。笑顔が多かったり、たっぷり寝た後のように快活であると、魅力的に感じられる。 しかし、二日酔いだったり、寝不足の時もあるだろう。体調が悪く、笑っていられない時だってある。おつかい役の行員がやっていたテクニックの中に、“酒臭かったり、顔色が悪い時はマスクで隠す”というものがあった。 また、彼がオールをして昨日と同じ服装で出勤したら、急に呼び出されて2日連続で訪問することになった時のエピソードを紹介しよう。その時はネクタイだけ同僚と交換して、あたかも昨日と違う服と見せかけていた。実際に健康でなくても、健康そうに見えれば良いのだ。 かつて、おつかい役の男性行員がマダムのお金を持ち逃げしてしまうという、悲しい事件が都内で起きた。警察沙汰になるかと思いきや、マダムは「ま、お金は良いわ。あの子との時間を買ったと思うから」と言い放ったのだ。行内では大問題になったのだが、内密に処理された。おつかい役の彼はきちんとお金を返済した後に、銀行を退職している。 本記事でご紹介した特徴を、くれぐれも悪用しないようにご注意を。 ＜文／綾部まと＞ ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X（旧Twitter）：@yel_ranunculus、note：@happymother