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“元医者”のホストが歌舞伎町を選んだ理由「自分らしさが出せない環境が合わなかった」

「元医者ホスト」の肩書きでSNSで大ウケ。今後は…

Dr.ななと

色恋営業はすぐに飽きられる。相手が「何を求めているか」を瞬時に見極めて接客している

 一方、「元医者ホスト」という個性的な肩書きに注目が集まったことで、Xのフォロワーは4カ月で2000人以上増えた。過去に、1カ月で1300万円を売り上げたこともある。しかし業界全体の売り上げは、売掛金問題によって2023年12月ごろから目に見えて落ちているという。さらに外販と呼ばれる客引きにも規制が入ったため、新規客も激減した。 「そこで多くのホストはより、SNSに力を入れるようになりました。僕の場合は肩書きがバズって、X経由で新規のお客さんが来店することもあります。ただ必ずしも、『認知される=集客できる』わけでもありません。自分の知名度や影響力をどうすれば最大限生かせるのか、ビジネス書を読んで勉強中です」  将来は元医者ホストという肩書きを生かし、美容クリニックの経営に挑戦してみたいというななとさん。 「ホストという職業に出合ったことで“個性の磨き方”を学び、医師を目指したことで“努力の仕方”を学びました。今までのキャリアをうまく利用しながら、自分らしい働き方を模索していきたいです」  医者になるまで、血をにじむような努力を続けてきたななとさん。コツコツ真面目に向き合うことで結果が付いてくる、という成功体験を自信に、ナンバー1ホストを目指す。 <取材・文/橋本岬 撮影/藤本篤史>
IT企業の広報兼フリーライター。元レースクイーン。よく書くテーマはキャリアや女性の働き方など。好きなお酒はレモンサワーです
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