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「大人向けのおもちゃ」が売れまくる理由。2大メーカーは“競技化”で更なる高みに――仰天ニュース・大反響トップ10

ガンダムSEEDの新作で増収に拍車がかかる?

 ガンダムの好調も見逃せません。2022年10月から放送を開始したアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』がスマッシュヒット。放送中はX(旧Twitter)で何度もトレンド入りするなど、大きな話題となりました。  このシリーズは女性が主人公であり、ストーリーに会社経営や企業間の競争を盛り込むという意欲作。既存のガンダムファンとは別の層にリーチするという狙いがありました。  斬新な設定と魅力的なキャラクターが奏功し、一躍売人気シリーズに押し上げられました。その勢いは、ガンダムのトイホビーが昨年と比較して1割以上伸びていることからもよくわかります。  2024年1月は劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の公開を控えています。このシリーズは女性ファンを多く獲得したとして有名なもの。少女漫画風の美形キャラが新たなファンを獲得しました。  映画は20年ぶりの新作続編。2023年8月からは総集編の上映などを行ってファンの期待を高めてきました。下期はクリスマス商戦に加え、ガンダムSEEDのフィギュアなどで更なる増収に拍車がかかるかもしれません。

タカラトミーのガチャは「女性から支持される」

バンダイナムコ

タカラトミー売上高 ※決算説明資料より筆者作成

 一方のタカラトミーは2023年4-9月の売上高が、前期比7.9%増の960億円でした。合併以降、上半期で過去最高売上を更新しました。  増収をけん引しているのが「ガチャ」。いわゆるガチャガチャのことで、タカラトミーアーツが手掛ける大人向けの玩具です。  同社は2023年3月期の売上高が353億円となり、前期比2割の増収となっていました。今期に入っても引き続き好調を維持しています。  全国に筐体を設置し、アニメのキャラクターや自動車、動物などの様々な玩具を販売しています。昭和世代には、ガチャガチャは子供向けというイメージが根強いですが、商品のクオリティは各段に上がりました。手軽に可愛いものが手に入ることから、女性から支持されているのも特徴です。  ハピネットが行った調査(「カプセルトイの大人需要実態調査」)によると、30代女性の2人に1人が大人になってからガチャガチャを購入したことがあると回答しています。  タカラトミーの「ガチャ」は、韓国の人気グループ「TOMORROW X TOGETHER」のアクリルスタンドや、大人が楽しめるリカちゃんシリーズ、ハローキティなつかしアイテムミニチュアコレクションなど、大人の女性を狙い撃ちした商品を数多く送り出しています。
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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