「自分も育児にかかわりたい」夫の提案に妻が猛反対…男性育休「取りたくても取れない」パパたちの悲鳴
卑怯な上司と時代錯誤な職場に奪われたチャンス
矢作文則さん(仮名・29歳)は、大学卒業後に就職した会社で妻H美さん(27歳)と知り合い、入社からわずか一年足らずで結婚。結婚を機にH美さんは転職し、それから数年間は、お互いに仕事に集中して貯金に力を入れた。
「貯金も増えてきた頃、お互いに『そろそろ、子どもがほしいね』と話すようになりました。そして、男性が育休を取ってもおかしくない時代になってきたし、妊娠がわかった時点で上司にも相談して休みを取ろうという話になったのです」
H美さんは、その後すぐに妊娠。矢作さんは上司を飲みに誘い、育休を取りたいと相談した。最初は、「おめでとう!」「俺なんて、最近はさっぱりだよ」と話しも弾んでいたのだが、どうも核心に迫りはじめると上司の反応が鈍い。
「上司は、『矢作には、お客さんもだいぶん付いているからなぁ』『子どもの誕生や子育ても大事だけど、矢作にとって、いまが頑張りどきのようにも思う』など、とにかく育休を取りにくくなるようなことばかり言うのです」
さらには、「休んでいる間に、自分のお客を奪われるかもしれないリスクもある」「やっぱりまだまだ、男が働かないと家計は回っていかない」「何かあると、すぐに休暇を取る男だと思われたら、信頼されない」など、時代錯誤の意見が勃発。
「それでもこちらの意思が固いことを知ると、お酒の勢いもあってか『俺の時代はなぁ、高熱が出ようが槍が降ろうが出社しろと上司に言われていた。コロナ禍もあって多少は変わったが、男が育休を取るなんて身近で聞いたことがない』など、否定と説教の嵐でした」
そこで矢作さんが、「子どもに恵まれることは奇跡に近いこと。せめて、育休の取れる期間だけでもせっかく授かった命とその成長を奥さんと2人で見守りたい。」と思いの丈を伝えた途端、上司はさらにヒートアップ。
「上司は目くじらを立てて、『育休なんて奥さんだけが取ればいい。男には家計を支える役目がある』などと理不尽なことを言いはじめました。埒が明かないのでその日は帰宅したのですが、翌日から、その上司が厳しくあたってくるようになったのです」
同僚、女性社員は理解してくれると思いきや…
―[男の育休、取ったらこうなった]―
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意 1
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