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シンママの現役グラドルが「家賃は高くても意地でも都内を離れなくて良かった」と思えるワケ

 2023年7月末に未婚のまま出産し、シングルマザーとなったド底辺グラドル兼ライターの筆者(吉沢さりぃ)。
吉沢さりぃ

現役グラドル兼ライターの吉沢さりぃ(38歳)。お笑いライブに行った日の写真

 奇跡的に息子氏の親にしていただいて、もう8ヶ月が経った。その3日前にギリギリで7ヶ月検診を終えたのだが、同時に受けた予防接種では全く泣かず、成長に感動してこっちが泣きそうになった。息子氏はとても元気に育っており、筆者も仕事に恵まれて、人生でいちばん穏やかな日々を過ごしているかもしれない。先輩のママ友には「病んでなくてすごい!」と言われた。 「子供は可愛いけど、産んで半年くらいは本当にしんどかったから。全然そういう感じがしないのはすごい」    確かにいまだに1度も「子育て無理!」とか「自分の子供だけど可愛いとは思えない」なんて心境にはなったことがなく、息子氏かわいいフィーバーがずっと加熱している状態だ。  なんでだろうなぁ?と考えてみた。私の場合、そもそも産む前から“シングル”ってわかっていたこともあるだろう。  あとは、なによりも“意地でも都内を離れなかったこと”が大きいと思う。  これは、グラドル兼ライターという筆者の仕事も関係しているかもしれないが、今回はその理由を掘り下げていきたい。

当時の交際相手から(弁護士づてに)「できるだけ早く家から出ていってくれ」

 じつは妊娠が発覚した当初、交際相手(当時)の家に住んでいたのだが、妊娠を伝えた途端に彼は事業に失敗したとかで(真偽は不明、察してください)、家を出なければいけなくなったのだ。  身重な時期に引っ越しなんて「超めんどくせぇ」と思っていたが、ご丁寧にあちらが立てた弁護士から「もう家賃が払えないので、できるだけ早く家から出ていってくれ」と伝えられた。  なんだかんだで引っ越し費用は出してもらえたが、「田舎に住むように」「家賃は6万円くらいのところに」などという余計なアドバイス付きだった。  ただ、妊娠を知っている数少ない友人・知人も同様に「万が一のことを考えて、家賃は安いところに住むべきだ」と言ってきた。だが、筆者は絶対に首を縦にふらなかった。

都内以外は都合が悪い

 筆者の地元は山梨だが、親には妊娠を話していなかったし、田舎でシングルは体裁が悪いし、無痛分娩もできなさそうだったので、地元に帰るという選択肢はなかった。  やたらとまわりから言われたのが「埼玉か千葉がいい」だ。  今思えば「なんだ、このざっくりすぎるアドバイスは」と笑ってしまうが、都心から30分~1時間ぐらい離れたところなら、月5~6万円で広くて綺麗な場所に住めるし、子育てにもいいとのことだった。  一応、埼玉と千葉で探してみたが、確かにそのぐらいの家賃で新築の1LDKや2LDKで夢のある物件が多かった。でも駅からは遠く、そもそも聞いたことがない駅だったりする。新宿まで出るのにそこそこ時間がかかるので「こりゃ子育てどころか通院が無理だわ」と思った。そして何より、近くに友達が誰もいない。  ずっと都心で暮らし、何かあればすぐに飲みにいける友達がいる環境で生きてきた筆者にとって、誰も知り合いのいない土地に住むのは考えただけでストレスだった。
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“意地でも都内を離れなくてよかった”と思えるワケ
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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