ニュース

73歳“スリのたえちゃん”の「窃盗事件裁判」で明かされた悪質な犯行手口。娘が涙ながらに語った悲痛な思い

か細い声で語られた犯行理由

東京地方裁判所

裁判が行われた東京地方裁判所 
筆者撮影

 証人尋問の後、被告人質問が行われた。被告人は今にも消え失せてしまうような、か細い声で質問に答えていく。 弁護人:スリを繰り返す理由は? 被告人:自分勝手で、金銭面など色々な不安があってやってしまいました。 弁護人:スリをする時はどんな気持ち? 被告人:ドキドキしていて、盗った時には今回は大丈夫だとか思っていました。 弁護人:スリをしないために今後はどうする? 被告人:精神科の先生に頼ろうと、お力を借りたいと思っています。

再犯しないと誓った過去について問われると…

 検察官からの質問には、刑務所での受刑を繰り返している被告人に対して「刑務所での辛かった経験が、スリをする時に思いつかなかったか」との質問もあり、被告人は「いつも思い出しています」とも答えた。  一方で、検察官から「前回の裁判で再犯をしないと誓ったがどう思う」との質問に対しては、「盗む時は、そういう言葉は全然浮かびませんでした」とも答えていた。
次のページ
判決の結果は…
1
2
3
2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数900件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho

記事一覧へ
おすすめ記事