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「旧車會」に異変、若い女性が増加中。今どきの若者たちに「昭和の族車」がウケる謎――仰天ニュース・大反響トップ10

旧車會の「世代交代」、イベントには若者たちの姿も

旧車イベント

旧車イベントの様子。画像は、YouTube「実話ナックルズ TV」の動画より

 私は何度も旧車イベントの取材に行っているのですが、その中でも気になっているのが、「旧車會の世代交代」です。  先程もお話しましたが、今イベントに来られているメインの層は40代~50代のおじさんです。  しかし、そこに混じって、20歳前後の若い子が目立つようになってきています。旧車好きの両親の元で育ったせいか、その子たちも「旧車」に憧れるようになり、今やお父さんが作ったバイクにまたがり、イベントやツーリングにも参加しているというのです。

おじさんに混じって「若いギャル」が増加中!

ヤンキーギャル

旧車會に今どきの若い女性の姿が……(撮影/長谷英史)

 さらに驚くべきことは、旧車に乗る女の子たち(娘さん)も増えていることです。お父さんたちに話を聞くと「うちは子どもたちに旧車をすすめたことは一度もないし、強要もしていないです。ただ、本人が『旧車が好きで旧車に乗りたい』と言うので、ちょっと心配ではありますが協力してあげています」とのこと。  一方、娘さんたちに話を聞いてみても「両親に旧車に乗れと言われたことはないけど、単純に昭和の旧車ってカッコいいし、乗りたいと思ったから乗ってます!」と明るく言います。  当然のことながら、彼女たちは昭和や平成の暴走族を直に見たことはありませんし、レディースを作って「喧嘩上等!全国制覇!」なんて気持ちも一切ありません。  また、服装やメイクも「今どきのギャル系」です。それで旧車にまたがる姿は、「ヤンキー×ギャル=ヤンギャル」。令和版ハイブリッドギャルなわけです。  昭和から平成のレディースを取材し続けてきた私には、今どきの「ヤンギャル」の気持ちを理解するにはもう少し時間がかかりそうですが、昭和の族車のビジュアルに憧れているということは間違いありません。  まぁ、もしも「ヤンギャル」という若者たちの新しいカルチャーが定着したとしても、令和は令和です。昭和や平成の頃とは違うので、あくまでルールを守りながら少しだけヤンチャな青春を楽しんでくれればいいと思うわけですが、読者の皆様はどう感じますでしょうか。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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