更新日:2024年06月12日 17:39
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40代男性、課長への昇進を機に突如訪れた“異変”。頭の中に響く罵詈雑言の「恐ろしい正体」

頭の中に飛び交う声の正体は…

見落とされた[第4の発達障害]

「不調は過去のトラウマが原因と知り、貪るように資料を読んでいます」。自分でできるメンタルケアも実践中だという

休職中、大島さんは心療内科だけでなくカウンセリングも受けることにした。そこで判明したのが、幼少期のトラウマと現在の症状の意外な関係だった。 「僕が小学校低学年のころ、両親は不仲で夫婦喧嘩が絶えませんでした。専業主婦の母にとって一人息子の僕はまるで小さな恋人。父の愚痴を聞いては母を励ますのも日課でしたね。実は、頭の中で響いていた“声”は夫婦喧嘩の際に飛び交っていた暴言や、母が愚痴っていたときのセリフとほぼ同じ。業務中に感じていた恐怖は幼いころ両親の喧嘩を目の当たりにしたときの感覚にとても似ていたんです」

脳内の暴言や恐怖感は、トラウマの再体験だった

余裕のない両親に甘えることができず、大島さんは自分の気持ちを押し殺しながら、家庭で居場所をつくってきた。 「両親に振り向いてほしくて、小学生のころテストはいつも満点。100点だと親は一瞬喜ぶのですが、僕の努力を褒めてくれることはありませんでした。甘えたいという気持ちを伝えたことはなかった。心理カウンセラーの見立てでは、職場で上司として自分の意思を示そうとした反動で居場所を失う恐怖が蘇り、トラウマの蓋が開いたのではないか、とのこと。脳内の暴言や恐怖感は、幼少期のトラウマの再体験だと説明されました」 現在は仕事に復帰しているという大島さん。症状の根底にトラウマがあると知り、適切なケアを受けたことで回復に向かっている。 取材・文/SPA!第4の発達障害取材班
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トラウマからの回復トラウマからの回復

ミスが多い、集中力が続かない、癇癪を起こす、先のばし癖……もしかしてその裏には「トラウマ」が隠れているかもしれません。

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