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スタバと一線を画す「ルノアール」。“特異なビジネスモデル”を確立も、業績が悪化するワケ

「女性客」をターゲットにした店舗が続々登場

銀座ルノアールは、近年従来の喫茶業態以外を模索する動きが見られます。店舗に併設する形で会議室やワーキングスペースを整備する他、2018年には「Cafeルノアール」をリブランディングし、女性客をターゲットにしたであろう内装やメニューに変更。 加えて、業績悪化が進むコロナ禍の21年にはベーカリー「BAKERY HINATA」の1号店をオープンし、22年からはフランチャイジーとして洋菓子チェーン「シャトレーゼ」の店舗を構えています。ベーカリーや洋菓子店をオープンした背景には、やはり喫茶業態以外の収益源を確保したい狙いがあるとみられます。 今年4月には南フランスをテーマとした新業態カフェ「Aline café et sucreries」を府中市にオープンしています。フランスの家庭料理をイメージした料理や伝統菓子を提供し、こちらも内装からして明らかに女性客をターゲットにしているように見えます。 従来の男性客メインの業態から幅広い客層をターゲットにできるのか、新業態の動きに注目したいところです。 <TEXT/山口伸>
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 Twitter:@shin_yamaguchi_
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