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女性会員からの“過剰なボディタッチ”に苦しむ男性トレーナーの嘆き「LINEを教えたのが間違いだった」

身体をベタベタと触ってくるように…

トラブルの前までは、客から聞かれた場合は個人のLINEを教えていたという渡邉さん。問題を起こした主婦のA子さんにも、何の気なしに教えてしまったことから悲劇が始まったそうです。 「連絡先を交換すると、すぐにトレーニングとは関係ないプライベートの質問が続けざまに送られてきて。自分も、サービスの一環だと割り切って相手をしていました。ただ、その後のトレーニングでは、甘えた声を出しながら身体をベタベタと触ってくるようになって……。LINEを教えたのが間違いだったのかもしれません。 ある程度は我慢していたんです。でも、A子さんは行動が大胆になってきて、上半身の筋トレを指導している際に、ふいにキスをしようと……。自分が避けたことで未遂に終わったのですが、それからもトレーニングのたびに、自分の足を触ってきたり、機材を準備している時に後ろから抱きついてきたりと完全にセクハラモードに移行。LINEも頻繁に送ってくるようになり、恐怖を感じていました」

デマを真に受けた旦那からクレームが入ってしまう

連絡先を交換したことで勘違いをしたのか、渡邉さんに対してセクハラ行為を行うようになったA子さん。給料のために我慢していた渡邉さんですが、さすがにまずいと思い上司に相談して注意をしてもらったそうです。 「上司がA子さんに問い合わせると、申し訳ないとあっさり謝罪したそうです。自分は気まずさもありましたが、お金のためだと思いA子さんのトレーニングを継続しました。ただ、謝罪した翌日のトレーニングで、何事もなかったかのようにベタベタと触ってきたんです。さすがに堪忍袋の緒が切れて、そういった行為はやめてほしいと忠告して、担当を外してもらうことにしました」 ただ、火がついてしまったA子さんは、半ばストーカーのように渡邉さんを追いかけましたそうです。 「A子さんは通常のジムの会員でもあるので、自由に施設は出入りできる。ある時は、自分を待ち伏せしていて声をかけられたこともありました。他の会員様の手前、注意することもできずジムの中では常に怯えながら仕事をするようになってしまったんです。しかも不運は続き、A子さんの旦那が自分と浮気していると勘違いして上司にクレームを入れてきたんです。どうやら、A子さんが他の会員様に自分と特別な関係だと嘘を言いふらしていたようで……」
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「三者面談」を経て退会に追い込んだ
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1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている

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