更新日:2024年06月30日 10:05
エンタメ

みなみかわの活躍、元相方の“本音”「テレビに呼ばれる/呼ばれない芸人」を見て思うこと

テレビに呼ばれるイレギュラータイプの芸人

――最近だと、安田大サーカスのクロちゃん、女芸人のやす子さんをテレビでよく見る気がします。 吉田:クロちゃんは松竹の先輩ですし、今でもたまに飲みに行かせてもらいますが、確かに驚きました。完全に『水曜日のダウンタウン』(TBS系)という番組との出会いがあったからでしょうね。  昔からよく遊んでもらってたんで、SNSに「今から歩いて帰る」とアップしながら、実際はタクシーで帰ってるなどの小さな嘘をついてることは、かなり前から知っていました。それを「水ダウ」のスタッフが見つけて、番組で大々的に扱って、クロちゃん専用の説明書を作ってくれたんですよね。  この説明書作りが大きかったですね。そのタレントの扱い方が分かると、他の番組が「うちでも、こういうことをやってほしい」となるので。 ――やす子さんはいかがでしょう? 吉田:やす子さんとは、まだ一緒に仕事をしたことはないんですが、明るくて真っすぐで、努力する姿がキレイに映る人だと思います。テレビ番組って、基本的には台本通り進行するんですが、そんな中でも苦労や努力しているシーンを撮りたいというのもあるんです。  苦労しているシーンを撮るためには、芸人に色々とリクエストしないといけません。言い方を変えると、追い込まれないといけない。それに素直に応えてくれるので、色んな番組が「やす子さんにロケをしてほしい」と思うのでしょう。「番組との出会い」「番組の求めるものに素直に応える」というのも、テレビに呼ばれる芸人の特徴でしょうね。

フリーの芸人が気を付けたいのは?

元ピーマンズスタンダードの吉田寛

「今は本当にフリーになる芸人さんが多いです。その判断が正しいかどうかは……」

――元相方のみなみかわさんもですが、フリーになる芸人さんが増えましたね。 吉田:めちゃくちゃ多いですね。昔は、まずテレビに出て知名度や人気を高めていった先で、営業なんかの仕事が入ってくるという稼ぎ方でしたが、今はYouTubeとかを使って自分たちで稼げるようになりました。なので、「僕らはテレビに出なくていいです」という人が増えるのも自然な流れだと思いますし、事務所に所属する必要もないと思う人もいるでしょうね。  フリーになるかならないかは、個人の考え方によるところが大きいので、「事務所を辞めなきゃいいのに」とも、「フリーになったほうがいいのに」とも思わないですし、アドバイスもできないです。例えば、さらば青春の光は早い段階で自分たちの事務所を立ち上げて、それで上手くいっていますよね。正解がいくつもあるんで「コレが正しい」というのはないでしょう。 ――制作側からすると、もはや事務所の大きさはあまり関係ない感じですか? 吉田:個人的には、そんなに重要ではないと思います。こちらとしては、本人とは別にマネージャーみたいな人が付いていて、スケジュール管理などのマネジメントをしっかりしてくれてさえいれば問題ないです。あと、ダブルブッキングにも気を付けてほしいですね。放送日の裏被りとかもそうです。
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確実に仕事が増えるアドバイスとは?
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東京在住のフリーライター。 お笑い、歴史、グルメ、美容・健康など、専門を作らずに興味の惹かれるまま幅広いジャンルで活動中。X(旧Twitter):@mochico_abekawa
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