更新日:2024年06月27日 18:24
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“終電の満員電車”で痴漢された女子大生の怒り「触っている手を力強く掴み、大声を出した」結果

深夜1時から事情聴取。相手は容疑を認めなかった

山本さんは駅員に事の顛末を説明。交番にも連れて行かれ、事情聴取を受けたという。 「話を聞いてくれたのは女性の警察官です。すでに時刻は深夜1時を軽く越えていましたが、遅い時間でも丁寧にビシッと対応してくれて。警察も大変な仕事だなと思いました。向こうの様子を訊いてみると、容疑を認めていないとのこと。『はぁ?』と、さらに腹が立ちました。まぁその後のことを考えると、相手もここで罪を認めるわけには行かないですよね。 警察官に『訴えることもできますが、どうしますか?』と聞かれました。どうしますかと言われても……。突如起こった出来事なので咄嗟に判断なんてできません。でも、別に訴えてお金が欲しいわけじゃない。私は『本人に罪を認めさせ、直接謝って欲しい』と伝えました。しかし、被害者と容疑者はその段階では顔を合わせることはできないとのこと。なんだかなと思いました」

人生で初めて「パトカーに乗った」

事情聴取を受けた山本さんはその後、パトカーで自宅まで送ってもらったという。 「パトカーに乗ったのは人生で初めての経験です。母は深夜に何事かと動揺していました。何もいいことは起こりませんでしたが、今振り返ってみるとドラマのような出来事だったなと。ただ、30代になった今、電車に乗っても痴漢をされることは全くなくなりました。当時『痴漢っぽいけどもし違ったらどうしよう……』などと謎の配慮をしていたのが馬鹿みたいです(笑)」 冤罪として濡れ衣を着せられる場合もあれば、本物の痴漢だって存在する。油断は禁物だ。 <TEXT/おせりさん>
下北沢に住む32歳。趣味はポーカーとサウナ、ホラー映画鑑賞。広告代理店・制作会社を経てフリーランスのブロガー兼ライターに。婚活ブログ『アラサー女の婚活談義』と生きることをテーマにした『IKIRU.』を運営中。体験談の執筆を得意としている。X(旧Twitter):@IKIRUwithfun
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