「日本はハイテクの国なのに…」アメリカ人が日本のレストランで“思わず首をかしげた”ものとは
インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってくるが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまうだろう。
そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれない。
クリスさんの日本との出会いは小学生の頃。学校の課題で日本について学んだとき、当時の日本の自動車産業やSONYの進化した技術に感動したという。
「世界の先頭を走っている日本のテクノロジーに、本当に驚きました。日本のモノは僕たちの憧れでした」
10代の頃はアメリカのアクション映画「The Fast&Furious(邦題:ワイルド・スピード)」の影響もあり、日産「スカイライン」に憧れたそうだ。ただし買いたくても高くて手が出せない「高嶺の花」だった。
そんなクリスさんに日本に行くチャンスが訪れた。先ほど書いたようにアメリカ空軍に所属していた頃、沖縄に駐在することになったのだ。クリスさんが25歳のときだった。
ほどなくして日本人の彼女ができた。現在の奥さまだ。2人で大阪や京都、東京、埼玉などにも訪れた。
任期を終える頃に結婚し、2人でアメリカに。その後も奥さまの一時帰国に合わせて2~3年に一度は日本を訪れ、伝統文化を感じる旅を楽しんでいるという。
そんな「日本通」のクリスさん。日本料理で苦手なものはほとんどないそうだ。寿司などの生モノも問題ない。「まるでゴムみたいな食感だ」と受けつけないアメリカ人も多いイカやタコも平気で食べる。
そんな日本食の中でもお気に入りのひとつとなったのがカレーライス。
「実は日本のカレーライスに出合うまで、カレーは嫌いだったんです。今では日本へ行くと必ずと言っていいほど、ココイチ(カレーハウスCoCo壱番屋)のレトルトカレーを大量に買って帰ります。
メキシコ料理やタイ料理にありがちな、食べるのが苦痛なレベルの辛さと違い、日本のカレーは味と辛さをバランスよく楽しめるんです。それに、チキンカツカレーにチーズのトッピングが選べるメニューがあるなんて天才ですよ!」
と、ココイチへ行くと「チキンカツカレー+チーズ」しか頼まないほどの熱狂ファンなのだとか。
奥さまは家の中に揚げ物の匂いが広がるのが嫌いだそうだが、日本で買ってきたココイチのレトルトカレーを作るときは、クリスさんと息子さんのために頑張って、チキンを揚げてお店のカレーを再現してくれるそうだ。そんなときは息子さんとふたりで嬉しくてたまらないという。
ココイチは、自分好みにカレーの辛さやご飯の量、具まで選べる柔軟さ。日本の丁寧なカスタマーサービスがあわさって、アメリカ人に人気があるレストランだ。日本に駐在する軍属を通してアメリカでも人気が高まったという説もある。
苦手な食べ物もいくつかあるそうだが、料理をしてくれた人へ敬意を示して、すすめられたものは必ず最初は食べてみるという。そうしているうちに、苦手意識を克服した食べ物のひとつがニガウリだとか。
アメリカ・メイン州出身で、現在はソフトウェアのエンジニアとしてユタ州でリモートワークをしているクリスさん。元アメリカ空軍所属で、3年間沖縄に駐在したことのある退役軍人だ。
「ハイテクの国ジャパン」に憧れた少年時代
日本で衝撃を受けたのは世界で愛されるあの料理
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2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでウェイトレスや保育士などの様々な職種を経験した後、アメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年間務めるがパンデミックをきっかけに「いつ死んでも後悔しない人生」を意識するようになり2023年辞職。RVキャンプやオフローディングを楽しむのが最高の癒しじかん。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員
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