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コンビニ店員が遭遇した“最悪”のセルフレジ万引き事件「親が子を利用して」――大反響・ニュース傑作選

オフィス街では“同僚の目”が不正や万引きの抑止力に

オフィス街 セルフレジは性善説で成り立っていると思うのだが、筆者が働く店では、たまに被害に遭う。たとえば、複数の商品でわざと何品かスキャンせず、すぐにカバンに入れてしまうという行為だ。大きな被害になっている店舗もあるらしい。  混雑時は店員も自分のレジで手一杯なので、セルフレジの客の様子まで確認している余力などはない。商品をスキャンしなかったら、入口で警報が鳴るようにしてほしいと思っている。  セルフレジの利用が多いオフィス街においては、不正や万引きの被害がどの程度のものなのか気になったので本部の人に聞いてみたところ、次のような返事がかえってきた。 「オフィス街のコンビニで購入する人は周辺の会社で働いている人たちで、昼時になると、いっきに押し寄せるんだけど、(セルフレジを使って)自分たちで買ったほうが早いしラクだと考えている。  そんななかでも“同じ会社の人の目”が抑止力になっているのか、ほとんどの人がきちんと購入してくれている。もしも不正をおこなっている場面を“同僚に見られたら”という恐怖心があるし、捕まった場合は人生が終わるので」  もしかすると、そもそも“真面目に働いている会社員が万引きなんてするのか?”と思われる人も多いかもしれないが、筆者が店内で捕まった人を数多く見てきたなかで、いちばん多いのが「普通の会社員とOL」なのである。

「最悪で悲しい」セルフレジ万引き事件

頭を抑える女性 しかしながら、セルフレジでの万引きといえば、こんな出来事があった。  夜20時過ぎに30代半ばぐらいの女性が「店長さんはいますでしょうか?」とたずねてきた。店長が表情を曇らせながら「もう警察に任せているので来なくて結構です」と言う。すると女性は「告訴を取り下げて下さい。反省しています」と、店内で土下座をはじめたのだ。 「ダメです、あなたは私にウソをつきましたね。それに、犯罪に子供を利用するのは絶対に許せないので告訴は取り下げない。もう警察に任せたので来ないでください」 「いえ、お願いします!」 「土下座なんて止めて下さい。あのね、あなたの子供に同情しますよ。子供がいちばん可哀想だということを肝に銘じて下さい」  女性はしばらく嘆願していたが、ようやく諦めて帰った。  いったい、何があったのか……。筆者は気が気ではなかった。店長が嘆く。 「これほど最悪で悲しいことはないよ
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最悪のセルフレジ万引き事件
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