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「うちの孫、ことばの発達が遅いかも…」と感じたときに、祖父母が心掛けるべきこと

絵本の読み聞かせが、コミュニケーション力を高める

絵本の読み聞かせ ことばとコミュニケーションは、人生の基盤となる大事な大事な能力である。この発達をおおいに促すのにお勧めなのが絵本。ぜひ、絵本を読んであげてほしい。  ミラーニューロンを刺激するのは、「ふわふわ」「ぎゅっ」「ぱちん」のような擬音語・擬態語や「いないいない」「バイバイ」「わんわん」のような繰り返しことばが印象的な、語感を楽しめる絵本。  それを、親子で繰り返し発音して遊ぶのが最高の英才教育になる。心配しなくても世の中の「0〜2歳向け」の絵本は、ほぼ、そういう構成になっている。

絵本は言葉の発達を促し本好きへと誘う

ミニカーで遊ぶ子供 我が家の2歳男児は、今、はたらく車のイラストに、ドドド、グイーン、ザクザクなんていう擬態語が添えられた絵本に夢中。  絵本から離れて、はたらく車のミニカーを手にして、その擬態語を繰り返すのも楽しいらしい。そして、絵本にないミニカーを手にしたときは、擬態語を自作するのだが、これが秀逸。  先のとがったコンクリート破砕機のアームを布団に突き刺しながら、スンスンと言うのだけど、いやまさに布団に刺さる手触りは、スンスンっていう感じなのだもの。体感を擬態語に変える能力、高し。  私の会社は、ネーミング(商品やブランドの名づけ)のコンサルティングをする会社なので、語感のセンスはめちゃくちゃ大事。彼の才能はかなり嬉しい。きっと絵本効果です。  というわけで、ことばの発達が気になったら、「この子どうなの?」なんて親を問いたださないで、絵本をたくさん読んであげよう。そばにいなかったら、絵本を送ってあげよう。絵本は、ことばの発達を促すとともに、子どもたちを本好きに誘う魔法でもある。 文/黒川伊保子 構成/週刊SPA!編集部
(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ
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孫のトリセツ 孫のトリセツ

AI時代の子育ては
祖父母がキーパーソン

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