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一時は国内2店舗…崖っぷち「コールド・ストーン」が徐々に復活。「歌の店」イメージからの脱却がカギに

4期連続2桁増収は現実のものとなるか?

 夏の暑さが昨年なみであれば、という条件つきではありますが、2024年12月期も売上予想を超過して着地し、4期連続の2桁増収というポテンシャルを十分持っているように見えます。  サーティワンの既存店は34か月連続で売上増を達成。1店舗当たりの上半期平均売上は2800万円。過去最高を記録しています。デジタル化も進んでおり、アプリの会員数は830万人を突破。売上のおよそ4割を会員が占めており、リピーターやファンから支持されている様子もうかがえます。  サーティワンは店舗網を拡充しているうえ、テイクアウトを強化して多角化するアイスクリーム需要を巧みに拾い上げようとしています。

「国内2店舗」から反転攻勢に出たコールド・ストーン

コールドストーン-

ammij – stock.adobe.com

 歌うアイスクリームショップでおなじみのコールド・ストーン・クリーマリーは、「築地銀だこ」のホットランドが運営しています。2014年1月、アメリカのCOLD STONE CREAMERYのマスターフランチャイズ権を保有するコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンを完全子会社化しました。  コールド・ストーンは、スタッフが歌をうたってアイスクリームを作るという独特の接客方式を採りました。2005年に日本に上陸して以来、その真新しさから注目を集める存在となります。スタッフは3時間ほどかけてグループ面接を行い、面接会場でチームを組んでオリジナルソングを作るなど、意識の高い人が集まることでもよく知られていました。  しかし、肝心の業績はホットランドの子会社化以降、パッとしなくなります。コールド・ストーンは2018年12月期に3800万円の純損失を計上。債務超過となりました。  経営合理化を進めるため、ホットランドは2019年12月1日に吸収合併しました。これによってコールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンは消滅します。  更にコロナ禍に襲われてセールスポイントの歌が封じられる事態に。2022年12月末時点で店舗数はわずか2店舗。かつては30を超えていました。ショップも消滅寸前まで追い込まれたのです。  しかし、2023年6月に旗艦店となる「コールド・ストーン・クリーマリー 原宿店」をオープン。この年は「築地銀だこ」併設型の店舗を2つ出店しています。反転攻勢に出たのです。
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「高品質の商品」を消費者にアピールできるか
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フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
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