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「子供の成長に悪影響を与える家」には“とある”共通点が。一級建築士が指摘する「間取りの重要性」

二世帯住宅の「中廊下型」の間取りには注意が必要

今の日本の家の間取りは、真ん中に廊下があり、その両側に部屋などが並ぶ「中廊下型」の間取りが多く普及しています。ただ、この中廊下型の間取りで一つ気を付けたいことがあります。それは「中廊下の両側の部屋の人同士が敵対しやすくなる」ということです。 特に気を付けたいのは二世帯住宅。親世帯が、中廊下の片側を占め、その反対側が子世帯のLDKになっているケースでは、緊張感が走りやすくなります。 特に注意したいのが、嫁姑問題を抱えている場合。この間取りはその関係性をより硬直させる傾向があります。なぜなら、中廊下という微妙な距離感で関係性を構築しないといけないため、常にネガティブな思考や感情を誘発されるからです。 このように、廊下を隔てての対立を生まない間取り計画を本来なら考えるべきです。すでに嫁姑間で確執がある家庭の場合は、子世代の夫が必ず妻側の味方につくことが重要です。妻の不平不満を聞きながら、窓口となって自分の親と向き合うことでしか、この関係性は軟化出来ません。 嫁姑問題以外でも、きょうだい喧嘩などで関係性が崩れてしまった場合、部屋の位置を変え、ほかの家族が入って仲直りさせることが早期解決の助けになります。

リビングとダイニングは何のためにあるのか?

話をリビングイン階段に戻します。間取りが家族関係に影響するのであれば、リビングイン階段は親子の会話や関係性を改善してくれるのでしょうか? 実は、残念ながら間取りだけに頼ったところで改善は難しいのです。ただ、関係性の改善に積極的であれば、後押しにはなってくれます。では、親子や夫婦の関係性を改善していくため、リビングとダイニングは何のためにあるのかを考えてみましょう。 リビングは何となく家族で集ってTVを見る場所、ダイニングは食事する場所というように何となく使っている人が少なくないかと思います。 しかし、長年家づくりをしてきて、家の使い方を探求してきた立場からするとリビングとダイニングとも、本質的な機能を理解して使いこなせば、家族間の関係性が劇的に改善されることを発見しました。
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リビングとダイニングには「正しい使い方」が
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1970年、神戸市生まれ。一級建築士、株式会社G proportion アーキテクツ代表取締役。「地球と人にやさしい建築を世界に」をテーマに、デザイン性、機能性、省エネ性や空間が人に与える心理的影響をまとめた空間心理学を組み込みながら設計活動を行っている。これまで120件の家や幼保園、福祉施設などの設計に携わってきた。クライアントには、上場会社の経営者やベストセラー作家をはじめ「住む人が幸せになる家」のコンセプトに共感する人が集い、全国で家づくりを展開中

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