恋愛・結婚

「セックスレス」と「妻の不倫」、離婚の原因で多いのは…「家庭内別居」の38歳男性会社員の実体験

「506だから」という謎のLINEが…

2020年の離婚件数は193,253件ですが、統計上(厚生労働省の「離婚に関する統計の概況」)夫婦が同居したまま、離婚に至るのは全体の29%(54,324件)。一方、離婚する前に別居するのは71%(138,929件)。妻は同居したまま、離婚を切り出したので少数派です。 そんな最中、光輝さんに「506だから」というLINEが届いたのです。送り主は妻ですが、前述の通り、夫婦間の会話はほぼゼロ。三桁の数字は仮にホテルの部屋番号だったとしても、ホテルの一室で待ち合わせをする予定はありません。 筆者は「特に意味はないかもしれませんが、もし別の男性と会うつもりだとしたら一大事ですよ」と助言しました。そこで光輝さんは「どこのホテルだっけ?」と送信。そうすると妻はやり取りの相手がまだ光輝さんだと気付かず、「××だよ。台東区××××」と返してきたのです。妻はまだ何も気付いていない様子です。 光輝さんはいても立ってもいられず、そのホテルに急行。部屋のインターフォンを鳴らしたのですが、「はい」と答えたのはあろうことか妻でした。光輝さんの疑いは灰色から黒色に変わった瞬間でした。妻は無視することもできたのに、平気な顔で応じたので光輝さんは動揺を隠せませんでした。

悪びれる様子がない妻は実家に帰ってしまう

そこで光輝さんは「お前、ここで何やっているんだ!」と怒鳴ると、妻は「何でもいいでしょ? 光ちゃんには関係ない」と逆ギレ。「気分転換でデイユースを利用した」と言い訳することも可能といえば可能ですが、妻は暗に不倫を認めた上で「私たち、もう終わっているでしょ? 離婚の話もしたし……何をしようが自由なのよ!」と突き放したのです。 このように妻が悪びれる様子はなく、完全に開き直っており、今回のことを隠すつもりがないようです。これ以上、廊下で騒ぎ立てて、ホテルのスタッフが駆けつけると困ります。妻が「とにかく帰って!」と言うので、光輝さんは妻の言う通り、その場から退散したのです。 そして妻はその日、自宅に戻ると荷物をまとめ、実家に帰ってしまったのです。光輝さんが筆者の事務所へ相談しに来たのは、夫婦が別居に至ったタイミングでした。筆者は一通りの話を聞いた上で「奥さんの不倫が事実なら有責配偶者(離婚原因を作った側)になること」「有責配偶者からの離婚請求は裁判所では、そう簡単に認められないので、奥さんが離婚したいなら光輝さんの説得が必要だということ」そして「不倫で受けた精神的苦痛の対価は慰謝料の対象になること」と伝えました。 さて、一般社団法人・日本家族計画協会家族計画研究センターが2020年に調査した結果によると既婚女性のうち、30代は57.7%、40代は48.1%が「不倫をしたことがある」と答えています。
次のページ
「悪いことをしたつもりはない」と頑なに主張
1
2
3
4
5
1980年生まれ。国学院大学卒。行政書士・FP。男の離婚に特化し開業。6年目で相談7千件、「離婚サポートnet」会員は6千人を突破。「ノンストップ」(フジテレビ)、「ホンマでっかTV」(フジテレビ)、「市民のミカタ」などに出演。著書は「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷)など11冊。 公式サイト X:@yukihiko55 ブログ:法律でメシを食う若造のブログ Facebook:yukihiko.tsuyuki
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ