更新日:2024年09月05日 12:05
お金

“町の喫茶店”が減少の一途をたどる中、スタバ・コメダ・ドトールの「大手3チェーン」が店舗拡大を続けるワケ

モーニングで差別化を図るコーヒー店

ドトール

ドトールのモーニング

 喫茶店のモーニング文化で有名なのは名古屋だが、今はどこの喫茶店も当然のように提供しており、色々と工夫して差別化を図っている。それを目当てに朝から常連が来店しており、店は地域コミュニティの場として存在感を発揮している。同じコーヒー1杯の値段でトースト、ゆで卵、サラダなどが付いてくるなら、注文しないともったいないだろう。  モーニングサービスが増大する理由は、需要面の事情として、最近は朝食を摂ることが健康に良いと見直されており、朝食抜きの生活だった人のモーニングを注文するケースも増えているそうだ。供給面の事情として、喫茶店・コーヒーチェーン・ファストフード・ファミレス・ホテルバイキングなどが主な提供店だったが、今は多様な業種業態が伸び悩む売上を拡大させるため、朝食マーケットに参入していることもある。  その結果、内容が進化し、ここまで出すかとコスパ最強の店がネットで紹介され話題になり、さらに朝食需要への意識が高まっているようだ。喫茶店の独占場ではなくなったが、モーニングは喫茶店という意識は相変わらず、根強くあるから、今後も売上と顧客の拡大に向け力を注いで欲しい。 <TEXT/中村清志>
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan
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