更新日:2024年11月29日 16:09
ライフ

「お年寄りに席を譲りなさいよ!」つわりに苦しむ妊婦に怒鳴りつける高齢女性。さらに電車内で通話し始めて…

“これ以上関わりたくない”と思った瞬間…

小銭「仕方なく席を譲った私は、彼女の前に立ちました。急に喉が渇いたので、駅に着いたら自動販売機で飲み物を買おうと考え、お財布の中に小銭があるかチェックしようと思ったんです。 すると、500円玉が私の手をすり抜けて……床に落ちた瞬間、前に座るその女性が足で踏みつけたのです。この時、電車内はかなり揺れていたので、落とした小銭が転がらないよう彼女が足で止めてくれたのだと思いました」 しかし、いくら待ってもその女性は一向に動く気配すらなかったのだとか。 「どうしたのかと思い彼女をじっと見つめていました。このままではらちが明かないので『すみません!あなたの靴の下に私の500円玉があるんですけど……』と声をかけました。すると彼女は完全に私の言葉をスルーしたのです。 わざと聞こえないふりをしていると気がついたので『そこまでするなんてよっぽどお金に困っていらっしゃるんですね!その500円玉差しあげますよ』と嫌味を言ったのですが……。その女性は、私の発言もどこ吹く風と聞き流していました」 そうすると、彼女はニヤリと笑いながら靴の下にある500円玉を自ら拾いあげたと言います。莉子さんははらわたが煮えくり返る思いだったけれど、これ以上相手にしても仕方ないと考えたそう。

静まり返る電車内で突然けたたましい音が鳴って

「しばらくすると、その女性の携帯電話が車内に鳴り響きました。てっきり『今電車に乗っているから後でかけ直します』とでも言うのかと思ったら、彼女は電話に出るなり当然のように会話を始めたのです。それも『久しぶりね』『最近、ひざが痛くて病院に通っているのよ』という世間話で、今話さなければならない内容ではありません。私は反撃のチャンスだと思い『混雑時、優先席付近では携帯電話の電源を切るのがマナーですよ』と彼女に厳しく注意しました」 莉子さんの指摘に彼女はムッとした表情を浮かべたものの、電話を切るそぶりを一切見せなかったのだとか。 「私の言葉などまるで気にも留めていないようでした。すると『私はおばあちゃんだからいいの、優先席で電話をしても構わないのよ』とむちゃくちゃないいワケをし始めたのです。そんな話を許すワケにはいかないと、私は彼女にぐっと顔を近づけて『身勝手なことを言わないでください』『年齢問わずルールは守るべきです』と一喝。さすがに本人もぐうの音も出ないといった感じで、彼女は静かに電話を切りました」 一部始終を見ていた周りの人たちから白い目を向けられたこともあり、その女性は次の駅でそそくさと電車を降りたと言います。
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周りの人からかけられた思いもよらない言葉
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ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。
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