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慶応卒で「一流企業に就職した」女王様気質な幼馴染の末路。突然「100万円貸して」と連絡がきたワケは…

社会人になってからは「年収マウント」と「子どもマウント」

その後、A子さんは慶應義塾大に進学。高卒で就職した宮田さんへの不要不急の連絡はまだ継続していた。 「私が仕事を持ってからは会う回数も減ったのですが、相変わらず彼氏とどうのこうのとどうでもいい話をLINEで聞かされました。A子が一流商社に就職すると、『私は◯◯万円もらってる、あなたは?』と年収マウントが始まりました。そのうち自分にも彼氏ができて、『ちょっと話を聞いてもらいたいな』と『私は今、出張で全国を飛び回っているの。事務のあなたとは違うの』と言われて。それでも時間を取って私の話を聞いてくれたりもしていたので、関係は続けていました」 マウントは次の段階に突入する。 「しばらくして、A子は会社経営者と結婚。私は、職場の同僚と結婚しました。運悪く結婚と妊娠のタイミングが一緒で、『うちの子どもは天才かもしれない』『中学受験で慶應に入った』などと『子どもマウント』が続きました。今まで我慢できていたのですが、子どものことを言われることが悔しくて、メンタルがおかしくなってしまって。事情を説明すると夫から『会わないように。連絡もなるべくとらないように』と言われて、疎遠になりました」

夫の経営する会社が倒産、離婚…

マウントを取られ続けていた宮田さんに、思わぬ変化が訪れた。A子さんの夫が経営する会社が倒産したのだ。 「ある日、共通の友人から『A子の旦那が経営する会社、倒産したらしいよ』と連絡を受けました。実際調べてみると本当だったようで、半分『ざまあみろ』と思いながら、『大丈夫?』と連絡すると、『あなたに心配してもらわなくても大丈夫』『私は能力があるので、離婚して自分で稼ぐわ』と強がっていました」 それから数か月後、A子さんからある日突然電話がかかってきます。なにやら「話を聞いてほしい」とのことで……。 「久しぶりに会って話をすると『100万円貸してほしい』と。『え、自分で稼ぐって言ったじゃない?』と言うと、『私には能力があるので100万円はすぐ稼げる。だけど、今はちょっと苦しい。貸してくれるよね?』と。私が『それが人に頼む態度?ちゃんと頭を下げて』と告げると、A子はしばらく考えたあと、『やっぱり、いい』と吐き捨て、その場を去っていきました」 その後A子さんはどうなったのだろうか? 「複数の友人から聞いた話ですが、大学を出てA子が一流商社で働いていたというのはウソだったんです。勉強はできても社会に馴染むことができず、すぐに旦那と結婚したんだそう。離婚も会社が倒産する前にとっくに別れていたそうで。その後の行き先を知っている人は、誰もいません」 日本には「親しき中にも礼儀あり」ということわざがある。幼馴染といえども、相手を尊重する心は持っておきたいものだ。 <TEXT/佐藤俊治>
複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など
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