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“エラーの自虐ネタ”がSNSで大人気に。炎上を恐れるG.G.佐藤を変えた「野村監督の言葉」

秋田の男子高校生からも声をかけられるようになった

富山での講演会の様子

富山での講演会の様子

――ユニークなネタの動画が多いなか最も再生されているのが、G.G.佐藤さんがアメリカで体験された打撃コーチとのエピソード。リードマネジメントがテーマのシビアなお話ですね。 G.G.佐藤:自己啓発系のネタが伸びることが最近わかってきて。野球ネタだとやっぱり野球ファンにしか響かないんでしょうね。 その一方で自己啓発系はリーチできる層が幅広いじゃないですか。そういうこともあって、今後はこれまでとは違う層も意識していこうかなと思っています。自虐ネタにこだわっているわけではないですし、とにかく多くの人々に勇気を与えたいなと。「勇気をもらえました」と言ってもらえるのが一番の喜びなので。 それと、TikTokは他のSNSと比べて若年層が多いですね。この前秋田に行った時に男子高校生に声をかけられましたし、街中で若い子に声をかけられる率が以前より高くなりました。 ――プロ野球OBの里崎智也さんをいじるネタも多いですね。 G.G.佐藤:里崎さんネタを好きな方が多いので(笑)。里崎さんとG.G.佐藤が絡むっていう塩梅がちょうどいいんじゃないですか。それと、里崎さんは先輩なのですがいじっても怒らないので。もちろん、相手を落とすようないじり方はしないように心がけていますよ。 お会いすると「あの動画はいいね」とか必ず言ってきますし、僕のSNSをかなりチェックしていると思います。自分にメリットがあることが好きな方なので、僕がいじることによって美味しいと思ってるんじゃないですか(笑)。

「人を残す」ことにチャレンジしていきたい

――SNSでの発信を含むさまざまな活動をされていますが、今後の目標は? G.G.佐藤:今は講演活動に一番力を入れています。小学校や中学校、大学、企業、各種団体などからご依頼をいただいていますが、一番刺激的なのは学生や20代~30代の社会人に対して話すことです。意識が一番変わりやすい世代だと思いますしね。 それと、企業研修の講師養成プログラムを勉強しているので、企業にもどんどん入っていって新入社員の研修などを依頼される立場にもなりたいなと。今一番やりたいことは、メッセージによって人に影響を与えられるような仕事ですね。 野村さんが「金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流」とよく言われていましたが、僕は野村さんから影響を受けてここまでやって来れたので、その教えを引き継いでいこうと思っています。つまり「人を残す」ことにチャレンジしていきたいんです。
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北京オリンピックでのエラーは「失敗ではない」
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千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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