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“エラーの自虐ネタ”がSNSで大人気に。炎上を恐れるG.G.佐藤を変えた「野村監督の言葉」

北京オリンピックでのエラーは「失敗ではない」

外野を守るG.G.佐藤

イベントではレジェントOBとして外野を守るG.G.佐藤

――講演会後、参加者からはどんな声が届きますか? G.G.佐藤:講演の中で「DMしてくれればいつでも返事しますよ」と言うのですが、高校生なんかは「前向きになりました」「感動して涙が出ました」などとDMをくれたりするんです。「家庭環境がうまくいってないのですが、どうしたら…」といった悩み事も相談されますが、可能な限り答えるようにしています。 ただ、講演活動で回るにも限界がありますよね。SNSで発信すれば世界中の人々から見られる可能性があるわけで。お会いしたこともない世界のどこかにいる誰かから、「ありがとう」と言ってもらえたら嬉しいじゃないですか。 ――活動の原点ともいえる北京オリンピックでのエラーですが、G.G.佐藤さんにとってそれ以上の失敗はありましたか? G.G.佐藤:う~ん、何ですかね…。ただ、立ち止まった時が失敗ですから。あきらめずにやり続けることさえできれば、必ずゴールにたどり着くので。たどり着いて振り返った時に「あの失敗は良い経験だった」と思えるわけじゃないですか。 そう考えると、僕は今までの人生でむしろ失敗はしてないですね。あのエラーですら失敗とは今は思っていなくて、エラーしてよかったとさえ思えています。 僕には失敗という言葉はないんです。失敗ではなく「自分のやり方や考え方が違うんだよ」と教えてくれた“一時的なつまづき”です。その後再び歩き出せば、きっとゴールまでたどり着けるはずなので。 取材・文/浜田哲男
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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