あおり運転をした“ヤンキー仕様の車”が返り討ちに。高速道路で覆面パトカーに連行されるまで――仰天ニュース傑作選
原田さんの友人は、「彼、笑ってる! 早く逃げて!」と叫んだ。しかし、アクセルを踏み込んで逃げたところで、彼の運転テクニックは原田さんたちよりも上。“すぐに追いつかれてしまうので無駄だろう”と思っていたと振り返る。黒い車の運転手は、窓を開けて何かを叫んでいたが、原田さんは“あること”に気づいていたという。
「後方に白い覆面パトカーらしきクラウンの姿が見えていました。そのクラウンに希望を託すほかなかったです。ちなみに、黒い車はクラウンには気づいていなかった。ただ、私たちがスピードを出して捕まったら元も子もないので、視界の隅にクラウンを確認しながら、徐々に黒い車へ近づかせるための絶妙なアクセルワークが求められました」
そして、次の瞬間——。クラウンのパトランプが光ると、「そこの黒の車、付いてきてくださーい」。黒い車はみるみる減速していき、パトカーに誘導されて近くのパーキングエリアに消えていった。
その後、黒い車と遭遇することはなく、無事に目的地に着いた。原田さんは「あの日、私の運転スキルはグッと飛躍したと思う」と苦笑いだった。
主に木材をダンプトラックで運搬している山本憲司さん(仮名・30代)。普段は下道を使用するのだが、その日は片道2時間かかる場所だったため、高速道路を走行していた。
「いくら高速道路とはいっても、重い材を積んでいるのであまりスピードを出せません。なので、左車線を走行するようにしていました」
覆面パトカーらしきクラウンに希望を託す
明らかにあおってくるトラック運転手
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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