更新日:2024年12月01日 16:12
エンタメ

「多摩川で釣った魚」や「野草」で飢えをしのいでいたアイドルに聞く、極貧時代に「一番ツラかったこと」

冬に水風呂でしのいだ時期も…「一気に行けば大丈夫」

ソラ豆琴美

衣装を手作りしたことも

 これは想像しただけでもツラいエピソードだ。冬は夏場に使っていたペットボトルの裏技も使えない。 「一度、2週間ガス料金が払えない時があって、毎日が水風呂でめちゃくちゃ寒かったですね。でも3日目くらいから麻痺してくるんですよ。一気に行けば大丈夫みたいな!」  サウナ愛好家でも温まっていない状態では水風呂は入らないが、慣れとはおそろしいものである。そんなツラさを経験しているからこそ、今でもやはり温かいお風呂に入るのは本当に幸せな瞬間だという。  これらはソラ豆さんの貧乏生活エピソードのほんの一部だ。実にたくましい生活を経て現在、グラビアアイドル、タレントとして活躍している。当然、ガスも止められることもない。こんな悲しく厳しい経験を自身のプロデュースするアイドルや後輩にはしてほしくないと今、より一層、頑張っている。  単なる貧乏話ではなく、アイドルとして真っ直ぐであったが故の貧乏だったことは忘れてはならない。ソラ豆さんの秘めたる強さや魅力はこの頃に大きく培われたものなのだろう。今後もそんなソラ豆さんから目が離せない。 <取材・文/松原大輔 撮影/山田耕司>
富山県出身。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などを経て2018年に独立。執筆活動のほか書籍の編集、YouTube制作、アーティストマネジメント、ライブイベントなどを行っている。Twitter: @matsudai0228
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