ニセコのテーマパークっぽさは、そこを訪れる外国人観光客からも感じられる。外国人向けにニセコを案内するホームページを開くと、そこには「How to get to NISEKO(ニセコへの行き方)」というページがあり、「ニセコへのアクセスは、飛行機で新千歳空港まで行き、そこからバスで「ひらふウェルカムセンター」まで行くのが一般的だ。ほとんどの宿泊施設はひらふウェルカムセンターで出迎え、宿泊施設まで送迎してくれる」という。つまり、インバウンド観光客は新千歳空港からほとんど他の場所を経由せず、バスでこのニセコエリアにやってくる。
だから、インバウンド観光客にしてみれば「北海道にやってきた」というより「ニセコにやってきた」という意識のほうが強いだろう。まるで、日本でもなく、北海道でもない、「ニセコ」という別天地に来るイメージ。これもまた、外国人観光客を惹きつける要因かもしれない。
北海道に現れた巨大なテーマパーク・ニセコ。まだまだその勢いは衰えることを知らず、膨大な外国人観光客を受け入れている。このテーマパークが今後どのようになっていくのか、興味深く見ていきたい。
<取材・文・撮影/谷頭和希>