カーライフ

元ディーラー営業マンが明かす「なぜか契約が取れてしまった」珍しい事例3選

③玄関先での立ち話で

若い日本人男性の営業マン 最後はちょっと抜けたところのあるB先輩のお話。B先輩はおっちょこちょいでお客様とのアポをド忘れしたり、携帯電話を車の中に忘れたまま納車したりする方。でも販売目標は必ず達成するという実力の持ち主。筆者が店舗に配属されて見習い営業マンをしていた頃、B先輩の営業に同行すると、とんでもない光景を目の当たりにしました。  B先輩はお客様の心を掴むのが上手で、まるで友達のような関係性の顧客を多数抱えていたのです。1軒のお宅を訪問し、他愛もない話を玄関先でしているだけかと思いきや、新車のご注文をいただいたのです。その時の会話は、 「そろそろ買い替えましょうよ〜良い感じにしておきますから」 「Bくんがそこまで言うなら買おうかなー。おすすめでいいから見繕ってよ」  といった感じ。そのままオフィスに戻ったと思えば、すぐに見積書と契約書を作って再訪問。あっという間の契約劇でした。  そんなB先輩、ショールームで接客している時もカフェで談笑しているような様子しか見たことがありません。天性の才能ってあるんだな、と思う出来事でした。  世の中にはいろいろなお客様がいます。今回ご紹介したケースのようなお客様は少数派ですが、探してみると意外といるかもしれません。ひょっとしたら読者の皆様もディーラー内では「珍しい人だな」と思われているかもしれません。 <文/宇野源一>
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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